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魔神後継者の逃亡?生活  作者: 彩色メイ
第一章 異世界召喚編
2/7

2話 ステータス

クラスメイトは四属魔神しぞくまじんといういかにもやばそうな奴らを倒さなければ帰れないということを知り混乱に陥っていた。

泣き出す者、叫ぶ者、もちろん冷静な者もいた。

賢吾けんごがそんなクラスメイトの混乱を気にもせずに少し顔に疲れが見えているこの国の王女、エルミスに質問をした。


「さっき勇者としての素質があるから呼ばれたと言っていましたがどうやってその素質を知ることが出来るのですか?」

「その事でしたか。少々お待ちください。……。このカードを持ち心の中で『ステータス』と念じればカードに数値が表示されるます。」


エルミスはそのカードとやらを俺達に配った。

このカードを持ってステータスって念じれば良いんだよな。


(ステータス!)


【名前】 コウ・ササクラ

【年齢】 17歳 【性別】 男

【天職】 ーー

【能力】

Lv 1

HP 100

MP 7000

ATK(攻撃力)100

DEF(防御力)100

STR(筋力)100

AGI(俊敏力)100

【スキル】

解除魔法アンロックマジック


突っ込むところがいろいろあるがまずは天職の横棒が何なのかだよな。まさか無職とか……。いやいやあるはずない、あるわけが……。天職のことは一旦忘れよう。つーか平均がわからないから自分の能力が高いのか低いのかわからないから聞いてみるか。まぁ低いだろうけどさ…。


「あの、能力の平均ってどんくらいなんですか?」

「一般の冒険者は大体300程度だと聞いております」


MP以外平均に全く届いてない。雑魚じゃねーか!


「あ、後天職ってなんですか?」

「はい。天職というのはその人のステータスの特性にあった職業の事です。例えば魔力が多ければ魔法系の職業、攻撃力が高ければ前衛系の職業などになります。そして職業によって覚えられるスキルも違います」

「それで、その無い場合ってあるんですか」

「え?無いんですか?」


え?まさかこれはやっちまった感じか?ステータス雑魚で天職無しってこれは役立たず認定か?


「は、はい」

「そう…ですか。途中で天職が出てくる可能性もあるので大丈夫だと思いますよ」


よかった!まだ希望があった!


「それって過去に例があるんですか?」

「え?あ、その、無いです」


ちきしょう!聞かなきゃよかったよ!


みんなが自分のステータスを見せあっているとき煌が1人で唸っているのを見て賢吾がニヤニヤしながら近づいてきた。


「やぁ、笹倉君。君のステータスを見せてくれないか?僕のも見せてあげるからさ」

「え?あ、俺のステータスを見たって何も面白くないと思うけど」

「そんなケチったりしないで見せてくれよ。僕のも見せるからっさ!」

「あっ!」


賢吾が無理矢理ステータスカードを煌から奪い取った。それと同時に賢吾は自分のステータスカードを投げ渡してきた。


あーあ、見られたくない奴に見られた。

まぁいいや春日井のステータスみるか。


【名前】ケンゴ・カスガイ

【年齢】 17歳 【性別】 男

【天職】 勇者

【能力】

Lv 1

HP 400

MP 500

ATK 700

DEF 600

STR 550

AGI 600

【スキル】

聖剣召喚

フレイムランス

ウォーターバインド

ウインドバレット

サンダーボルト

ホーリーフィールド

ダークホール

身体強化


え?なにこれめっちゃ強いじゃん!これがイケメン補正というやつか……。つーか天職が勇者とかそのままじゃん!どんだけだよ!


煌が1人で突っ込みまくっているとステータスカードを奪った賢吾が急に笑い始めた。


「ぷっ!くくく!なんだこのステータスは、雑魚じゃないか。それに無職って、笑え過ぎ。まぁ、ぼっちの君にはお似合いだと思うけど」


賢吾は笑いながら煌にステータスカードを投げた。

あいにく賢吾の笑い声は周りにいるクラスメイトや神官達にも聞こえていたらしく何事かと視線が煌に集まった。

そこで未来が煌の元にやってきた。


「さっき春日井君と何か話してたけどなんかあったの?」

「え?いや、何もないよ」

(自分のステータスが弱過ぎて笑われたなんて言えるわけねぇ)

「あ、煌君のステータス見せてよ!あたしのも見せるからさ」

(絶対俺よりステータス高いよな)

「いや遠慮しとくよ」

「えーー、なんでよーあたし結構凄いんだからね!」

「そ、そうなのか」

「あー!信じてないでしょ!」

「いやいや、信じてるよ。俺よりは全然凄いってことは」

「なら見せてよー」


しつこく迫ってくる未来を見てこれは見せるしかないなと諦めステータスカードを未来に渡した。


「どうだ。弱いだろ?」

「い、今は弱いかも知れないけどまだレベルは1だからさ!レベルを上げれば強くなれるよ!辛いこともあるかも知れないどがんばろ!」


未来さん…。そのフォローが一番辛いです。


「それじゃ、あたしのステータス見せるね」


【名前】 ミキ・ハシノ

【年齢】 17歳 【性別】 女

【天職】治療師

【能力】

Lv 1

HP 400

MP 800

ATK 300

DEF 400

STR 200

AGI 400

【スキル】

ヒール

ハイヒール

ホーリーヒール


うん、強いな。春日井程では無いけどチートだ。ちゃんと天職あるし。俺なんて……。つーか勇者として呼ばれたのに天職無いってやばくね?無職勇者とか嫌だよ?なんか考えてたら頭いたかなってきた。


「ごめん未来。ちょっと頭痛いから休んで来るわ」

「大丈夫?」

「大丈夫大丈夫。いろいろありすぎて疲れてるだけだから」


煌は話を無理矢理終わらせエルミスに「休みたいのですが」と聞いたら国が用意した部屋に案内された。

煌が部屋に行った数分後にクラスの皆も部屋に案内され、異世界の1日目が終了した。

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