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ノアークβ  作者: ニセモノノシキ
プロローグ
1/21

始まりの朝

テスト投稿です。

定期的に一から見直して加筆修正を加えています。

ご了承下さい。

 照りつける双子陽の眩しさに顔をしかめる。いつの間にか眠ってしまっていたのだ、と気づくのにたいした時間はいらなかった。

 座ったまま寝てしまった為に体のあちこちが違和感を訴えている。一度立ち上がり小さく伸びをして大きく息を吸い込む。適度な湿気を含んだ新鮮な空気を体内に取り込むと、途端に呆けていた頭がクリアになっていく。

 目下でささくれ立った木のテーブルに突っ伏している緑髪が揺れる。昨日共に祝杯を挙げていたクロッドという大男。その手にはしっかりとアル(一時的な酩酊効果がある飲料)の入ったグラスが握られている。寝てまで離さないこの根性。本当に好きなんだな、と苦笑を堪えきれない。

「ん、一回リログしなくちゃな」

 風の音に若干のラグがある事に気付き、目の前の男の肩を叩いた。

 メニューの端に37:08という表記が見える。37時間連続ログインか。そりゃあラグも起きるか。

「クロッド、起きて」

 時計は6時を指している。ここの時計は現実とリンクしているから、相当な時間眠ってしまっていたのだろう。

「ちょっとリログしてくるから」

 目を擦り大欠伸をしている彼にそう告げ、呼び出したメニューのログアウトボタンを押す。

「ディルグリースの噴水に10時なー」

 薄れる映像の隅でクロッドがメニューを開いているのが見えた。

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