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黒村 燐の日常  作者: あき缶
3章 AI編
6/8

学園

街の外れ


黒服の男達は言った。


「追い詰めたぞ、観念しろ」


第三者から見れば袋小路。絶体絶命。 だと思うだろうだが、少女にとってはこんなものはただの暇潰しでしかなかったそのまま少女は怯えたようすも見せず顔に笑みを浮かべてこう言った。


「残念だったね、おじさんたち。僕は捕まえられないよ何故なら君達は無能力者だから」


次の瞬間、少女の姿は男たちの前から掻き消えた。

男達は少女がいた場所を眺めているだけだった。





翌日

燐はいつもよりも早く目が覚めた。燐は昨日あれだけ寝ていたのだから当たり前かと思いつつ時計に目を移すと五時半だった。とんでもなく早く起きてしまったと燐は思いとりあえず顔を洗いに起き上がろうとした。だが手足が動かない首が重い体がだるいまるでSAを長時間使用したような症状だ。昨日はずっと寝ていたし寝違えでもしたのだろうと思い自己解決し起き上がろうとしたが今度は寒さと体の痛みによって強制的に布団へと体を引き戻したその拍子にさらに体の痛みが大きくなり体にダメージが×2つまり二倍になった。しばらくそのまま押し寄せてきた痛みによって頭がフリーズし蹲ってその痛みに耐えていき痛みが和らいだ瞬間にようやく頭が動き出した。今日は入学式、つまり学生にとって一番辛い学校生活の幕開けだ。昨日の司のこともあって更に行きたくなくなった学校に行かなくてはならんのかいきたくないなサボろうかな思い始め再び時計を見ると

今の時刻は五時三十五分といったところかまた変なことを考えていたせいで五分もの時間を無駄にしたな昨日の様子からすると司は玄関の前で朝早くから燐が出て来るのを待つだろうし早めに家を出て司から逃げるか良しそうしよう思い立ったら即行動と言うわけで燐は重い体に鞭を打って寒さに耐えながら少しずつゆっくりと起き上がらせ大きく伸びと欠伸をを一回するとキッチンへと向かい顔を水で洗いコップを手に持ちコーヒーを入れて飲み再び寝室へと戻ると素早く制服に着替えるこの瞬間が一番寒くて体が冷える瞬間だ時期は冬なのでなおさら寒いそんなことを考えながら通学鞄を持ち玄関へと向かった。玄関のドアをゆっくりと開き外の様子を細心の注意を払いながら見て司の姿が見えないことを確認すると素早く玄関から外へと出てドアにしっかりと鍵を閉めて学校に向けて歩き出した。

現在時刻六時前

今現在燐はコンビニに来ていた。今日がジャ○プの発売日だったことが燐がコンビニにいる最大の理由ではあるが外が思ったよりも寒くて耐えられなかったからというのが二番目の理由である。燐はコンビニに寄り道しジャ○プを立ち読みしていた。ジャ○プを切りの良いところまで読んで帰りにもう一回読みに来ようと考えた燐は飲料水コーナーへと行きホットコーヒーを棚から取りレジに向かいホットコーヒーをコンビニで購入したあと早足でコンビニを後にして学校へと足を向けた道路にはひとっこひとりいず辺りはまだ薄暗かった。まだ冬だし外は寒い当たり前だが滅茶苦茶寒い。寒さに耐えきれず学校に向かう足を早めた 。

五分ぐらい歩いて学校に着いた男子寮からはあまり学校が遠くはなく意外と不便ではない。だから男子寮は割りと便利だしかも家賃も安いので言うことがなく中学生の小遣い事情を理解して頂いていて大変助かっている。学校まで徒歩五分有るか無いかといったところでそこもまたこの男子寮の魅力の一つでもある。そうこうしている内に学校に着いた。だがここで問題が発生した朝早くに来てしまったので校門がまだ開いていないのだ携帯電話で時刻を確認すると六時十分。仕方ないな

まあこんなに早くに学校に来て校門が開いていないとは予想はしていたが結構くるものがあるな主に肉体的に仕方がないので開くまで待つかと結論を出そうとした瞬間 冷たい風が燐の顔面をすり抜けていったこんな寒いところで校門が開くまで待っていたら凍え死んでしまうと思った燐は校門を飛び越えて学校内に侵入した。いや正確には侵入しようとしただがどういうわけか校門を飛び越えられない学校の周りを囲っている何か特殊なバリアみたいなもので跳ね返されたのだ思わず受け身をとったから大事には至らなかったが咄嗟のことでうまく受け身がとれなかったので滅茶苦茶痛い外から入ってくるものをバリアみたいなもので入れないようにしているそんな馬鹿な話はあるものかと燐は自分に言い聞かせて再チャレンジしたが結果は同じで弾き飛ばされた。二回目ともなれば慣れたのかうまく受け身がとれた。こんなバリアみたいなものを造り出せるとしたら超能力しかないがまさかとは思うけれどもしかしたらこれはAIの奴等の仕業か何で入学早々こんな目に遭わなくちゃならんのだ恨んでやるAIの奴等め仮にも先輩なんだからという突っ込みは無視の方向でと燐は心の中で思った。学校がここまで荒れているんだと今初めて気がついた燐は鈍感なんだろうかはたまたこんなものを朝からAIの奴等がおっぱじめているのにも関わらず気がつかない教師に文句を言うべきか。とりあえずはこのバリアをどうにかしないことには校舎に入ることができないのは確かなので燐は打開策をたてることにしたしかし一向に良いアイディアが浮かばなかった燐は強行突破することにしたというかそれしか思い浮かばなかったというのが真実であった。先程と同じようにもう一度燐は校門に足を掛けて飛び越えた今回は何故かは分からないがバリアに弾き飛ばされることなく受け身もとらされることもなく校内の侵入に成功したバリアみたいなものはいつの間にか燐が打開策を考えている間に消えてしまったようだった。

現在時刻は六時三十分

燐の体がブルブルと震えたつまり燐は校門の前で二十分もの間バリアみたいなものについての打開策を考えていたというわけで同時にこの寒いなか二十分もの間冷たい風が吹きさらしだったというわけで燐の体はとても冷たかった。とりあえずは校内に入れたというわけで喜んでいたが寒いものは寒い下足箱つまりは下駄箱へと足をむけて歩いたそこには入学生の名前が張られていて入学おめでとうなどと祝いの言葉が書かれていた。クラス分けされていた燐の名前はE組と書かれた紙に名前があった。東京SA中学校ではSAランクでクラスが決められるなどという噂があったがよもやそれが真実だったとは思いもしなかった。ってことは俺はSAランクはEランクだからE組かそういえば司のSAは何ランクなんだろう司のSAを見たことがない燐は少し興味をもった後で司に聞いてみよう。って今、司と顔を会わせられないんだった。どうしようかな気になるしな仕方ない成り行きに身を任せようと心に決めた燐は自身の下駄箱へと足をむけて歩いた。だがクラスを一個一個熱心に見ていけば司のランクは見つかるだろうがと燐に声を大にして言いたいが言えない。少し頭のネジが緩い燐は知るよしもなかった。燐は自身の下駄箱に着くとスリッパに履き替えて東京SA中学校の見取り図を見つけると自身の教室で有るだろうE組の教室を探してE組の教室へと向かった。意外と下駄箱からE組の教室までは近くて早く着いた。

現在時刻は六時四十五分

燐は教室のドアを開いて驚いた。ドアを開くと黒板にデカデカと席順が書かれていたことに驚いたのではなく。燐が驚いたのはその席順だった席順はシンプルなものでアカサタナ順だったが驚いたのはその先で教室だった。

教室は普通の教室だったがとてつもなく広かったのだ何故広いのか理由として挙げられるのはE組のクラス人数がとてつもなく少ないからであるその数なんと五人そして席順はアカサタナ順だが五人の机は横一列に並べられていた。一クラス五人ってどうやってそんな少ない人数なんだと言いたいが仕方がないSAランクが上がればもっと多い人数のクラスに来年クラス替えがされるという淡い期待を膨らませながら燐は溜め息を吐きながら自身の机に腰を下ろした。それにしてもとてつもなく寒い何故校舎の中にいるのに寒いんだと思い燐は先程コンビニに寄り道した時に買ったホットコーヒーを飲んだだが当然だがそのホットコーヒーは冷めてしまっていて少し温い程度だった。 何もすることがなかった燐はコーヒーを手に持ち飲みながら校内を見学することにした。

先ずはやっぱり学校見学の定番の体育館かなと思い体育館に足を進めようとしたがここで初歩的なミスをおかした体育館ってどこにあるんだ?

場所が分からないと行きようがないのでとりあえず体育館がどこにあるか知るために下駄箱の前にある見取り図のところまで戻ることにした。少し歩くとすぐに下駄箱が見えて見取り図のところまで歩き体育館のある場所を把握すると体育館まで歩き始めた。下駄箱から体育館までは結構遠かった下駄箱からE組の教室までの距離に比べたらだけれど。それでも歩いて三分で着いた。体育館の扉を開くとそこには誰もいなかった燐は広いところに誰もいないというのがこれ程気持ち悪いものだということを初めて知った瞬間だった。前置きはさておき体育館の大きさは普通の体育館と遜色なかった。白線や黄色線など張ってあってバスケットゴールがある普通の体育館だった。小学生のころの噂では東京SA中学校の体育館には隠し扉があってその隠し扉の奥は異世界と繋がっているとかいないとかいう噂があった。燐はそんなものは噂だと小学生時代は思っていたが体育館に来てこれといってやることがなかったのでその隠し扉というものを暇潰し半分面白み半分で探してみることにした。先ず始めに一番隠し扉がありそうだったステージの上から燐は探すことにした。ステージの上はいろんな人が使用しているのだからもしも異世界に繋がっている扉があれば一人ぐらい見つけていそうなものだが誰かが見つけてそんな噂のような夢物語が語られたのかもしれないそんなことは知らない燐はステージの上を探し続けていた壁を手で叩たり床を手で叩いたり天井に上ったりして隠し扉を探していたが無いなと燐が口を開いたとき突然に

ドンッ

物と物とがおもいっきりぶつかったような音がした。燐が音がしたであろう場所に行くと特になにもなかったがステージ上がそこだけ少しだけだがへこんでいた。おかしいなと燐は思ったがまあどうでもいいか何も無かったのだろうと思い自己解決した。異世界の扉探しは異世界の扉を探す気が失せたので燐は足早に撤収することにした小ジャンプをしてステージを降りて体育館の出口に向かって歩き始め歩きながら燐が現在時刻を確認すると

現在時刻七時十分

体育館を出ると次に燐が向かったのはE組の教室だった結果的に学校見学をしたのは体育館だけだったが良しとするかと訳分からないことを考えながらE組の教室へと向かった。教室のドアを開くと人がいた燐は少し驚いたあちらもドアが開いたのは驚いたのかこちらに顔を向けたとりあえずは挨拶をしようと燐は思い手を上げて挨拶した。


「お,おはよう」


燐が挨拶をするとあちらも


「おはよう」


と返してきてそのまま燐は自身の机に座り残っていたホットコーヒーを飲んだがもはやそれはホットコーヒーではなくただの冷たい不味いコーヒーだった。


とても静かな教室


なんとも言えないこの空気

燐はこの空気が耐えられなかったのでとりあえずは話して場を和ませようと思い燐は口を開いた。


「僕は黒村燐だけど君は?」


あちらの方はこっちに目線を移したかと思うと口を開き


黄炉(きろ) (みかど)


短くそう返すとまた沈黙してしまった。仕方なく


「黄炉さんも早いんだねこんな早くに何してるの」


そう燐がまた話題をふるとまたもや短く言葉を返した


「特に何も」


そしてまた沈黙してしまい燐は黄炉さんと話すのを諦めたそのまま時間が経つのを待っているのも嫌だったので携帯電話でいわゆるネット小説を読むことにした。ネット小説を読み始めて少し経ったころ

そして

いきなり体に衝撃が走り燐は二メートルほど宙を舞い床に叩きつけられた。何事だと周囲を確認してみると燐の真上に見知らぬ男がいたそしてその男が口を開き


「現在時刻七時三十分AIの者と思われる男の身柄を確保」


燐はその男たちが何を言っているのか分からず自分が押さえつけられているのにもしばらく気がつかなかった。そしてようやく燐は自分の状況を理解したのか燐は抗議の声を上げた。


「ちょっと待ってください僕が何したっていうんですか」


その男は短くこういった。


「いいから来い」


そして燐は成す術もなくその男に連れて行かれた。

現在時刻七時三十分


部活の練習試合によって大幅に更新が遅れました


すみません


次回の予定ですが明日からテスト一週間前なのでこの一週間はまず更新できません。


可能性としては限りなく低いですがテストを諦めたなら更新が早くなるかもしれません。

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