第4話:お兄ちゃんに笑い殺されそう
本作は自分の考えた世界観やキャラクターをもとに、小説の文体化をChatGPTにサポートしてもらいました。物語そのものはすべて自分の手で作っています。
「今日の依頼、どうする?」
サーシャお兄ちゃんが、パンをかじりながら訊いてきた。口の端にパンくずがついてるけど、ちょっと子供みたいで可愛いから、そのままにしておく。
「んー、今日はまったり行こうか。ほら、あのダンジョン。最近また人が入れるようになったって、聞いたんだ」
「ああ、【暗穴の墳墓】か。モンスターも弱いし、落とし穴も直されたんだっけ?」
「うん、たぶん」
まあ、ダンジョンだし、何かしらトラブルはあるだろうけど。それでも今日はちょっと、のんびりしたい気分だった。
【暗穴の墳墓】 ──昔は危険すぎて一部が封鎖されてたけど、最近ボスが倒されて安全になって、“誰でも行けるお気軽ダンジョン”になったらしい。正直、私たちには少し物足りないくらい。
「じゃ、行こう。ゆっくり探索して、のんびり帰って、昼寝でもするか」
「お昼寝って、子供じゃないんだから」
思わず笑って肩をすくめた。
ダンジョン内は、まあまあ静かで、まあまあ寒い。壁はじめじめしてるし、床もガタガタ。やっぱり完全には安全じゃないっぽい。
「んー、やっぱり古びてるね。モンスターは弱いけど……環境はイマイチ」
「でも今日、人少ないから快適かも。敵も少ないし」
「……お兄ちゃん、それ、ある意味フラグじゃない?」
冗談っぽく言った瞬間──お兄ちゃんがピタッと止まった。そして、妙に真剣な顔で叫ぶ。
「来る! 逃げるぞ!」
「え、は?」
もう返事する暇もなく、走り出すお兄ちゃん。私は慌ててついていく。もう慣れっこだけど。背後から、やっぱり来た。
「サーシャ! 勝負だぁぁぁ!!」
……はいはい、また出た。お兄ちゃんに勝負挑む人、ほんと多いんだから。
「お兄ちゃん、どうするの!?」
「決まってるだろ! 逃げるんだよ!!」
お兄ちゃんの足の速さは本物だ。あっという間に通路を駆け抜け、杖を振り上げる。
「これでも喰らえ!」
……と詠唱を始めた瞬間──
「炎の精オゴニよ、我に力を……◎△$♪×¥○&%#っ! ──火えん、きゅっ……!!」
「え……?」
ぽつん。飛び出したのは、しょぼくれた火花ひとつ。空中で、すぐ消えた。
「なにそれ!!?」
思わず叫んだ私をよそに、お兄ちゃんは真剣な顔で言い訳を始める。
「いや、ちょっと力が……!」
すぐ次の魔法を詠唱する。
「風の精ヴェーテルよ、疾風の翼となり……し、◆×%@◎……っ!」
ピシィッ!! 突風が巻き起こり、床に転がってた謎の骨が宙を舞い、後ろの男たちの顔面にクリティカルヒット!
「うわっ!?」「おい! なにすんだよ!!」
「ちょ、ちょっと待って! その骨どっから出てきたの!?」
「ち、違う! 今のはヴェーテルが勝手に……!」
必死に言い訳しながら、また全力で逃げるお兄ちゃん。私はもう走りながら涙が出るほど笑ってた。
「ぶはっ!! ちょ、お兄ちゃん!!」
でも、男たちは懲りずに追ってくる。息が切れる、笑いも止まらない、涙も止まらない。
「やばいって! お兄ちゃん、ほんとにちゃんと魔法使って!!」
「うるさいなぁ! 集中させろ!」
お兄ちゃんはまた杖を掲げる。その顔がやけに真剣だから、ちょっとだけ期待した。
「雷の精グローz…よ、天の怒りを我に示せ◎×○¥っ…らいげき!」
…………
「……今の、誰呼んだの?」
「……いや、グローザ……のつもりだったんだけど」
「ぶっはははははっ!!」
もうダメ。息できない。走りながら、私はほんとに涙を流して笑ってた。
「ぜ、絶対伝わってないってそれ!! 今の精霊さん、絶対“俺か?俺か?”って首かしげてたよ!!」
「やかましいっ!! さっきの火花で調子狂ったんだよ!!」
──ああもう、だめ。今日、私はお兄ちゃんに笑い殺されるかもしれない。
Xにキャラクターイメージを載せています。
画力がないので顔しかありませんが、気になる方はぜひ見てください。




