第21話:魔法剣と新たな喜び
本作は自分の考えた世界観やキャラクターをもとに、小説の文体化をChatGPTにサポートしてもらいました。物語そのものはすべて自分の手で作っています。
斬っても斬ってもモンスターが湧いてくる。久しぶりに剣を振り回す俺のために用意されたダンジョンみたいだ。でも、モンスターたちが逃げ回ってる気がする。気のせいか?
“モンスター怖がってる。くすくす”
“サーシャ怖いね。くすくす”
「煩い、黙れ」
モンスターを斬り裂きながら、煩く喋り続ける精霊たちに鋭く一喝する。
“サーシャ怒った。怖いね”
“剣持ったサーシャ、怖いね”
何を言っても結局うるさいんだよな。ああ、そうだ、霧散してる時はやたら騒がしかったっけ。なんかいろいろ思い出してきたぞ。前に誰かにそんなこと教わった気がするけど……誰だっけ? 思い出せないや。
「お前ら、一箇所に固まってろ。ちびのままだとマジで耳障りなんだよ」
“わかった、集まる〜”
“集まる〜”
“みんな集まる〜”
周囲からの精霊の声が少しずつ重なっている気がする。まあ、気にせず斬りまくろう。この感触、やっぱ最高だ。
「おいおい、逃げてんじゃねーよ。久々に剣を振るうんだ。もっと楽しませろよ」
容赦なく斬る、斬る、斬る。楽しい! そして気持ちいい!
ふと目に入ったアーマーゴーレムが震えてる気がする。気のせいか? 魔力の影響か?
なんか、こいつカティアみたいだ。昔、意地悪したら震えてたのを思い出す。……あれ、あの時って怒ってたんだっけ?
そんなことを考えていると、モンスターたちがアーマーゴーレムの影に隠れて押し合いへし合いしている。なんなんだ、こいつら……。呆れて見ていると、アーマーゴーレムが押し出されるように前に出た。ちょっとあわあわしているところが、やっぱりカティアっぽく見える。
両腕を構えて覚悟を決めたみたいだ。あ、なんかこんなポーズ、昔のカティアがしてたな、なんて思い出してたら──
ドォンッ!!
魔力砲を放ってきたから、とっさにひょいっと避ける。
あー、そうだ、あの時のカティアはそのまま突っ込んできたから、俺も同じように避けたんだよな……思い出してちょっと笑えてきた。
今度はアーマーゴーレムが範囲衝撃波を放ってきた。
「ヴェーテル、《盾》」
“サーシャの身を守りましょう”
お、喋り方がまともになった。霧散してた精霊たちが一つに固まったみたいだ。
空気が一瞬で渦を巻き、透明な風の壁が前に展開された。直後、衝撃波がぶつかり轟音と共に風が逆巻く。砂塵が一気に舞い上がる中、それでも壁はびくともせず、すべての衝撃を押し返した。
“どうです? サーシャ。役に立ちましたか? 褒めてください”
「あー、はいはい。えらいえらい」
集合すると騒がしさは減るけど、主格がはっきりすると別の意味で面倒くさいんだよな。
それはさておき、アーマーゴーレムを見ると明らかに動揺している。なんでこんなに人間くさいんだ、こいつら……。やっぱりカティアみたいに見える……。
ああ、そうだ。剣を隠し持っていたカティアへの鬱憤を、このカティアっぽいアーマーゴーレムにぶつけてやろう。周りを巻き込む範囲衝撃波なんておいたを働いたこいつで、気分を晴らすんだ。そう思うと、自然とにやけてくる。
「覚悟しろカティ──じゃなくて、アーマーゴーレム!」
“今なんて?”
「反応すんな! すんな! 悪い子は、こうだ!!」
思い切り剣を振り上げ、腕の力を込めて──振り下ろした。その一撃でアーマーゴーレムの体が大きく揺れ、バランスを崩して倒れ込んだ。
あれ? 真っ二つにしたつもりなんだけどな……。
「おかしい、斬れない……」
どういうことだ? なんかピクピク痙攣してて全く切れてない。ボディがちょっと凹んだ程度だ。
「なんでだ? この剣、アダマンタイトなのに……」
思わず剣を見つめて記憶を辿る。確かボリスじいさんは、この剣がアダマンタイトだと言ってたはずだ。自分で採掘しに行ったって豪語してたから間違いない。
ということは、アーマーゴーレムも同じような硬い素材でできているのか? いや、だったら凹むはずがない。どう考えても斬れないものは斬れないしな……。
そんなことをぐるぐる考えていると、アーマーゴーレムがプルプル震えながら立ち上がった。
“あ、立った”
“立ったな”
“お〜。ぱちぱちぱち”
精霊の主格が増えたみたいだ。どうやらほとんどが集合してきたようだな。結局、こんなに喋るんだったら、ちびだろうが主格だろうがあんまり変わらないじゃねぇか、と軽くため息をつく。
まあいい、とりあえずアーマーゴーレムに斬りかかってみるか。
ガンッ! ガンッ! ガンッ!
切斬れないせいで、アーマーゴーレムがグラグラ揺れている。無駄に頑丈なところまで、まるでカティアみたいで、なんかイラッとくる。
あれか? カティアの魔力のせいで、そんなところまで似ちゃったのか?
「お兄ちゃーん! 魔法剣ってのがいいらしいよ!!」
カティアが大声で呼んだのでそっちを向くと、視界の端にイヴァンが正座しているのが見えた。なんであいつ、あんな格好してるんだ……まあ、いいや。
「魔法剣って……どうしたら良いんだ?」
“剣に魔法を込めれば良い”
ほう……。なるほど。魔法……どれにしようか。悩みつつも剣に手をかざす。
「オゴニ」
“我が力をかそう”
その瞬間、剣が炎に包まれた。
ああ、なるほど。これが魔法剣か。物理攻撃と魔法攻撃を同時に繰り出せるってわけか。便利だな、まるで俺のためにある技みたいだ。
そう思いながら、試しにアーマーゴーレムに斬りかかってみる。炎を帯びた剣が、見事に斬り裂いた。今までにない感触に金属が弾ける音。思わず顔がにやける。楽しくて何度も何度も斬りつける。
アーマーゴーレムの両腕を少しずつ削ぎ落としていく。斬るたびに響くギィ……ギギ……という悲鳴のような金属音が全身を貫き、ゾクゾクと快感が駆け巡る!心の底から湧き上がる高揚感に押し流されて、もう剣を振る手が止まらない!




