表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

新・私のエッセイ~ 第235ー3弾:某有名ボクシング洋画より、魂の会話紹介(3)

 エイドリアン:「ロッキー・・・。コートを羽織はおって。そとは冷えるわ。中に入って。

 ・・・ほおっておくのよ。」


 ロッキー:「・・・あいつには悪気わるぎはない。混乱してるだけだ。」


 エイドリアン:「あなたはいま、何も見えなくなってるの。」


 ロッキー:「トミーは、デュークにたぶらかされてるだけだ。俺にはわかってる。」


 エイドリアン:「・・・現実をよく見て。トミーは、あなたを裏切って、デュークについたの。

 時計の針はもう戻せないわ。彼はもう、戻ってこない。」


 ロッキー:「エイドリアン! 君まで俺をバカにするのか!?

 ・・・俺にだって、ちゃんと『アタマ』はあるんだ。

 みじめな暮らしから抜け出そうって、精一杯やってるんだ!!

 『君にこんな暮らしをさせたくない』、『家族に楽をさせてやりたい』・・・この気持ちがわかるか?

 こっから抜け出したい・・・落ちぶれた下町に戻り、女房からは『バカよばわり』。

 近所の連中はこう言う。

 『見ろ、あれがロッキーだ。むかしどおりのゴロツキ野郎だ。』

 ・・・くそくらえだ!!」


 エイドリアン:「やめて! 誰も、そんなこと言ってやしないわ。」


 ロッキー:「・・・いいや、言うさ! みんなが言わなくても、俺が自分で言う!!

 ・・・トミーは俺が、この手で育て上げた。

 やつが勝てば、この俺もいっしょに勝ってる。」


 エイドリアン:「・・・トミーといっしょに??」


 ロッキー:「そうだ! ・・・社会に俺を見直させる、最後のチャンスだ。

 世間のやつらが、この俺を見直す・・・」


 エイドリアン:「あなたは、あたしの英雄よ。尊敬してるの。」


 ロッキー:「なにが『英雄』だ、なにが『尊敬してる』だ! くそくらえだ!!」


 エイドリアン:「・・・うそじゃないわ! 本当よ!!

 あなたの気持ちがわからないと思ってるの・・・?

 ・・・痛いほどわかってるわ!

 トミーが現れて、あなたは自分がリングの上で戦っているように『誇り』を感じているのよ。

 でもトミーは、『ハート』を持っていないわ。

 あなたは『ハート』を持っている。

 『チカラ』だけじゃない。

 ・・・『ハート』よ!!

 ミッキーは、それを見抜いた。

 だからあなたに、すべてをけたのよ。

 ・・・そして、死んでいったわ。

 ミッキーに教わったことを伝えたいなら、息子に伝えてほしいの。

 あなたの息子に・・・!

 あの子を救ってやって。

 ・・・苦しんでるのよ。

 あなたがトミーに、ありったけの気持ちを託して、トレーニングにのめり込む気持ちは、よーくわかるわ。

 でも、家族はどうなるの・・・?

 そのためにあなたは、家族を失いかけてるのよ・・・あぁ・・・」


 (エイドリアン、号泣しながら、ロッキーに抱きつく。

 ロッキーも、そんな彼女をしっかりと抱きしめる。)


 ロッキー:「・・・すまない。本当に悪かった・・・。

 君あっての俺だ。

 ・・・許してくれ、エイドリアン。」


 ☆  ☆  ☆  ☆  ☆


 ・・・劇中、


 屈指の名場面だと思います。


 m(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ