chapter56 異世界での二回目の夜
上坂さんの説得を終え、みんなで寝ることになったが――ひとつ問題があった。
「ベッド……どうしようか?」
部屋の数は足りているが、ベッドの数が足りない。
「僕がひろと一緒に寝れば、一つ空くよ?」
ゆうがそう言う。
……いや、それはダメだろ。
「却下」
「はい。じゃあ、私と勇者くんが一緒に寝れば空きますよ」
岡崎さんがさらっと言ってくる。
「なしで」
即答した。
勘弁してほしい。
岡崎さんでも耐えるのが大変なんだ。
「なら、勇者くん。私と一緒に寝る?」
笹村さんがくすくすと笑いながら言ってくる。
「もっとダメ」
そう言った瞬間、部屋に一瞬の静けさが落ちた。
……無理だ。
あの人と同じ布団に入ったら、理性が持つ自信がない。
「ふふ、冗談よ」
笹村さんは楽しそうに笑う。
「仕方ない……オレがリビングで――」
「その必要はないわ」
言い終わる前に、笹村さんが遮った。
「私が上坂ちゃんと一緒に寝るから」
その一言で話はまとまった。
やがて全員で寝室に移動し、それぞれベッドに入る。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
軽く言葉を交わし、そのまま眠りについた。
読んでくれた方ありがとうございます
誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします
他の作品も読んでくれたら、嬉しいです
面白いと感じたら、評価やブックマークお願いします




