chapter50 追い出された少女の能力
「勇者くん、なに興奮してるの? 気持ち悪いわよ」
オレが上坂さんの右眼に目をキラキラさせていたら、笹村さんにそんなことを言われた。
「だってカッコイイじゃんか。心を踊らされるというか…」
「あの有名な週刊誌の、15年近く続いた作品みたいだよね。コミックが70巻以上あるやつ」
ゆうがオレの言葉に続けてそう言った。
「…あの作品ですか? 五代性質があって、血脈による優等生や差別があったり、九匹の化物がいる」
岡崎さんが思い出したように話す。
「正確には…化物は九匹じゃなくて十匹だったんだけどね」
オレが補足すると、岡崎さんは「そうなんですか!?」と驚いた。
「あー、もしかして、あれですか? 瞳に特別な能力が宿ってたり、火・風・雷・土・水の各能力を使って戦う…あの…」
倉石さんも会話に加わって、話は盛り上がった。
しかし、笹村さんからお叱りが入る。
「みんな、盛り上がりすぎよ。上坂ちゃんが置いてきぼりじゃない? 話を戻すわよ」
みんなで「はい」と返事をして、上坂さんとの話を続けることにした。
「ごめんね、その眼がカッコイイからついね」
オレは上坂さんに謝る。
「…カッコイイ…ですか?」
上坂さんは戸惑いながら答えた。
「うん、カッコイイよ。ところで、能力って見せてもらえる?」
オレが尋ねると、上坂さんは少し戸惑ったが、頷いてなにかを呟いた。すると半透明の板が現れ、ステータスが表示された。
■◆■◆■◆
【名前】:アカリ・ウエサカ
【種族】:人間
【年齢】:14歳
【性別】:女
【レベル】:1
【称号】:【異世界人】【召喚されし者】
【体力】:50/50
【魔力】:40/40
【攻撃力】:60
【防御力】:50
【俊敏性】:40
【職業】:召喚士Lv1
【能力】
【日常生活スキル】家事Lv1、礼儀作法Lv3、楽器演奏Lv2、歌唱Lv2、計算Lv5
【戦闘系スキル】
【魔法系スキル】無魔法Lv1、空間魔法Lv1、召喚魔法Lv1、魔力操作Lv1、魔力感知Lv1
【固有スキル】魔眼、精霊眼、魔獣召喚、魔虫召喚、精霊召喚、悪魔召喚、天使召喚
■◆■◆■◆
「なんか…倉石さんと同じで、絶望的な能力値だな…。召喚魔法か…」
オレは気になって上坂さんに聞いた。
「魔法が使えないっていうのは、"召喚魔法が使えない"ってことなの?」
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