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異世界召喚されたけど召喚国が信用できないので気ままに生きることにしました  作者: 火川蓮
第二章 「高ランク冒険者邂逅」編

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chapter37 念話

どうやら――成功したらしい。


(オレたち五人を繋ぐことってできる?)


テレパシーで倉石さんに問いかける。


(んー、ちょっと待ってくださいね)


そう言って再び目を閉じ、集中し始めた。

十数秒後――


(みなさん、聞こえますかぁ?)


(え? なにこれ……頭の中に声が響いてる)


(不思議な感覚ね。これが……?)


(ひゃっ……び、びっくりしました)


ゆう、笹村さん、岡崎さんの声が頭に直接届く。


(みんな、聞こえてるか?)


オレが語りかけると――


(えっ、ひろくんの声が聞こえるぅ)


(勇者くんの声?)


(勇者さん……ですよね? なんですかこれ)


三人の反応が、驚きと戸惑いのまま返ってきた。


(これは念話……テレパシーってやつだよ。

これから用紙の記入をするにあたって、気になることがあってさ。

それと、みんなに試してほしいことがある)


(気になること……ですか?)


(注意点ってことかしら?)


(名前のことー?)


(なんでしょう?)


岡崎さん、笹村さん、ゆう、倉石さんが順に返してくる。

ゆうが言った“名前のこと”が正解だ。

そう思った瞬間、(やったー)と言うゆうの声が頭に聞こえた。


……そうか。

念話って“思ったことそのまま”伝わるのか。


(まず、やってほしいのは……ステータスの名前の『苗字』を非表示にしてほしいんだ。

たぶん、念じればできると思う)


これには心当たりがあった。

今朝、ゆうと岡崎さんがオレの布団に潜り込んでいたとき――

“青山って苗字、非表示にできないかな”

そう思ったのだ。


そのあとステータスを確認したら、本当に変わっていて、笹村さんに指摘された。


(なるほど……そういうことだったのね)


(その節は……)


(ふむふむ)


(そんな仕組みが……)  


ゆう、 笹村さん、岡崎さん、倉石さんが納得したように返してくる。


(というわけで、頼む)


オレがそう告げると、皆は一斉に念じ始めた。

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