chapter32 勇者の初戦闘終了
左の2匹のゴブリンを始末し、右の3匹も片付けたオレは、ゴブリンの死体のそばにテレポートしてアイテムボックスにぶち込んだ。
魔石があるかもしれないし、この国を出て冒険者になるときに役立つかもしれないからだ。
5匹の回収が終わると、ルークさんとゆうたちが姿を現した。
「無事に終わったようだな。初戦闘だったんだよな? なのに……ゴブリンを瞬殺か。死体は見当たらんが、何匹いたんだ?」
ルークさんが尋ねる。
「5匹です。ゴブリンの死体はアイテムボックスに入れました。今後、何かに役立つかと思いまして」
オレは淡々と答える。
「まぁ、低級のゴブリンでも魔石はあるからな……。しかし、どうする? 勇者の戦闘が見れたのはいいが、他のコたちの戦闘力がわからない。周りを探せばまだゴブリンがいるかもしれんが……倒したゴブリンは“はぐれ”の可能性もある」
ルークさんは頭を抱えつつ考え込む。
「ですが、どのみち戦闘できるのはゆうだけですよ?」
オレが伝えると、ルークさんは首をかしげる。
「なんでだ? それとゆうって?」
「魔術師のコです。倉石さんはまだ魔法を使えないようですし、笹村さんは回復専門、岡崎さんは錬成師ですが戦い方がいまひとつ掴めていません。笹村さんと岡崎さんは魔力を体外に放出できるようですが、魔法として顕現させるには時間がかかるかと」
オレは分析を交え、現状の戦力をルークさんに説明したのだった。
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