chapter30 郊外へ
オレたちは数時間歩き、街の門を抜けて郊外へと出た。
騎士と一緒だったから許可されたが、本来なら街を出るには【身分証】が必要らしい。身分証がない場合は金を払わなければならず、お金がなければ、外に出ることは許されないそうだ。
隊列はルークさんを先頭に、次がオレ。三番目に岡崎さん、四番目に笹村さん、五番目に新メンバーの倉石さん、最後にゆうが続く。
周りを見渡すと、他のパーティも同じように、教官役の騎士を先頭に一列で並んでいた。
郊外に出たオレたちはチームごとに分かれ、魔物を探すことになった。ルークさんは森の方向へと進んでいく。
数時間歩いた頃、ルークさんがハンドシグナルで合図を出した。
「――この先に、ゴブリンがいる」
そう言って、ルークさんは森の奥を見つめる。
視線の先には、身長130センチほど、緑色の肌をした小鬼のような生き物が木々の間を横切る姿があった。
――ゴブリン。
異世界ものの代表格が、本当に目の前に現れた。
オレたちが息をのんで見ていると、ルークさんが声を低くかけてきた。
「ゴブリンは繁殖力が強い。一匹見つけたら、周囲に数匹は潜んでいると思え。
それと血の臭いがひどい。服に浴びればなかなか消えないから、極力は魔法で仕留めろ。
あとは……そうだな。弱い相手だが、知能がある。特に“上位種”は厄介だ。
奴らは群れを作る習性があって、群れが大きければ大きいほど上位種がいる可能性が高い。
ゴブリンは雑食で、与えれば何でも食う。人間だって例外じゃない。油断するなよ」
そう説明するルークさんの声音に、オレたちはごくりと息を飲んだのだった。
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