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異世界召喚されたけど召喚国が信用できないので気ままに生きることにしました  作者: 火川蓮
第二章 「高ランク冒険者邂逅」編

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38/59

Quiet talk 追放された召喚者

※番外編です

この話を語るには、召喚された時まで遡らなければならない。

オレの名前は――国縄恵太こくじょう けいた。ごく普通の高校生だった。

バイトで貯めた金で、やっとの思いで手に入れた新型ゲーム機。

それを大事に抱えて帰宅している最中、事件は起きた。


突然、足元に複雑な紋様の魔法陣が広がり、眩い光に包まれる。

次に目を開けたとき、そこはもう見知らぬ世界だった。

足元は大理石。

視界いっぱいに広がるのは、絵に描いたような壮麗な王宮。

――まるで、自分がゲームの画面の中に吸い込まれたみたいだった。

周囲がざわめく中、オレはつい口にしてしまった。


「早く帰って、ゲームしたい……」


こんな意味不明な場所なんかより、新作のマ○オカートをやりたい。

そのために、わざわざswi○ch2を買ったのに!


女の人が何か話していたが、そんなことは耳に入らなかった。


「あ、周回しなきゃ……」


オレはスマホを取り出し、いつものアプリゲームを起動。

今はちょうどイベント中で、SRやSSRを引くチャンスなのだ。


しかし――


「ん? オフラインです? インターネットに接続してください??」


画面に表示されたその文字に、オレは固まった。

電波が立っていない。Wi-Fiも繋がっていない。

つまり、どういうことだってばよ!?

これが現実ということを実感し、頭が真っ白になっていく…。

 

「はぁぁぁぁ!?

ふザケルなぁぁぁぁ!!」


日本じゃない!?

まさか、本当に異世界に召喚されたってことか!?

怒りのあまり思わず、口から電撃を放ちそうなった。

衝撃で立ちすくむオレに、甲冑を着た兵士が声をかけた。


「少し、いいか? あの列に並んでくれ」


指差す先には、水晶に手を翳している人々の列。

しぶしぶ並び、数時間の末にようやく自分の番が回ってきた。

水晶に手を翳し、さっさと立ち去ろうとした――その瞬間、別の兵士に止められる。


「君、こちらへ来てくれないか?」


兵士は妙に柔らかい笑みを浮かべていた。

その笑みに、オレは嫌な予感を覚えながらも従うしかなかった。

人気ひとけのないところに連れて行かれたオレのところに、神官服を着た女の人が現れた。


「この子が?」


女の人が兵士になにかを尋ねていた。

兵士はすぐに答える。


「はい。職業ジョブは無職です。特に特筆すべき能力もありません」


「……なるほど」


女神官は眉をひそめ、低くつぶやいた。

オレは心の中で固まる。


「なん…だ…と!?オレが無職!? マジで?」


神官は静かに、しかし確実に告げる。


「このままでは、正式な召喚者として認められません」


その言葉を聞いた瞬間、オレの背筋に冷たいものが走った。

周囲を見ると、兵士たちがオレを囲む。


「もしかして…追放されるの…か?」


考える間もなく、兵士たちはオレを軽く押しながら広間の外へ連れ出す。

そのとき、ふと視界の隅に気配を感じた。

メイドに連れられているヒロが、心配そうにオレのことを見ているのが見えた。


周囲の視線が痛い。民衆の好奇の目、侍従たちの冷たい視線――

何もできず、ただ前に進むしかなかった。

城門をくぐると、外の光がまぶしい。

けれど心は重く、未来が真っ暗に感じられた。

こうしてオレは、この国…ディルティーナ王国から追い出された。


読んでくれた方ありがとうございます

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