chapte26 魔力結晶
オレが3人に指示を出すと、ゆうが駆け寄ってきた。
「ひろーぉ、見てー! 魔法使えたよ!」
ゆうは嬉しそうに笑っている。
「あんまり魔力を使いすぎるなよ。これから魔獣狩りに行くらしいから、魔力不足になったら困るだろ」
オレ自身も注意しないといけない。
初めて魔法を使うのはオレも憧れていた。
だから今、はしゃぎすぎて狩りに行くときに「魔法が撃てません」では話にならない。
「うん、そうだね」
ゆうはそう言って水球を消そうとした。
その瞬間、オレはふっと嫌な予感がした。
「ゆう、水球を消すのは少し待って」
「え、なんで?」
ゆうは疑問そうに顔を上げる。
オレは周囲をキョロキョロし、窓の位置を確認した。
鎧のせいで動くたびに『ガシャン、ガシャン』と音が響き、周りの注目を集める。
息を切らせながら窓際までたどり着き、外の景色を確認する。
植物や建物が並んでいた。
ゆうも一緒に付いてきている。
「どうしたの?」
オレは窓を開けながら息を整えて言った。
「ゆう……魔法を解くなら、手を外に出してから解け」
「え……あ、そうか。今解いたら濡れちゃうんだね」
ゆうも納得したようで、手を窓の外に出して水球を解いた。
その後、オレたちは笹村さんのところへ戻ると、ルークさんが待っていた。
「どうしたんですか?」
息を切らせながら尋ねると、ルークさんは少し考え込むようにして言った。
「ちょっと気になることがあってな。勇者さんが持ってるそれ……魔石、いや、魔昌石だったりしないか? 作ったんだよな?」
ラノベの知識があるオレは、そんな魔石の存在は知っている。
「ち、違いますよ。これは……魔力結晶……というもの……らしいです」
オレは素直に答えた。
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