Quiet talk 水面下にて
※ルーク視点です
勇者視点ではありません
勇者と話していたら、先輩に呼ばれた。
「あの勇者はなかなか面白そうなやつだから、もう少し話をしたかったのに…」
オレは思わず、そう呟いた
「なんですか?レクシア先輩」
呼ばれた用件はなんだろうか?
「副団長がね、勇者の教育係を君に任命するとか言ってたわよ。君なら上手くやれそうだって」
「オレでもあの勇者の手綱を握るのは無理っすよ。剣技は素人ですし、魔法もまだ大したことないけど、魔法の方は化けると思いますよ。あれは」
「確かに…化けるかもしれないわね」
先輩はそう言い、勇者の方を見つめていた。
勇者は目を瞑り、手を前に出している。次第に…勇者の掌の上に魔力が渦巻き始めた。
そして渦巻いた魔力は歪な形の物体へと成っていく。
そんな光景を見ていたら、先輩に声をかけられた。
「ねぇ、ルーク…聞いてる?」
「はっ、すいません。なんでしたっけ?」
「もう…副団長からもう1つ伝言よ。『例の件』…もう時期実行するらしいわ」
「え!?」
本当にやるんですか!?」
「声が大きいわよ。ったく…私もやりたくはないけど、この国はもう終わりよ。
『あれ』に参加するかどうかは各自の判断に任せるそうよ。『悔いのない選択をせよ』って」
「団長にも言ってあるんですよね?」
「初期段階で副団長が伝えてるはずよ。団長は参加しないと思うわ。
いつも『我々騎士団はどんな国王になろうとも、自分たちの職務を全うするのみ』って言ってるもの」
「そうですか。…その初期段階っていうのは数年の話ですよね?」
「いえ、数十年前よ。『例の件』の話が出たのは数年前よ。
君もせっかく『正騎士』になれたのに残念ね。でも、君なら冒険者としてもやっていけると思うわ。
参加するにせよ逃げるにせよ、覚悟はしておいた方がいいわね。
私としてはあの勇者の行動の方が心配だわ」
先輩はそう言って、もう一度勇者の方向を見た。
勇者は3人のお嬢ちゃんたちと話した後、ウォーターボールを出していた坊っちゃんと共に窓のある方向へ向かっていた。
「話はおしまいよ。恐らく、あの勇者だけど、剣技もちゃんと教えれば…化けるわよ」
そう言って先輩は立ち去った。
「…オレも勇者くんの元に向かいますか」
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