chapter25 魔力を感じ取ろう
ルークさんが立ち去ったあと、オレはみんなに改めて魔法の使い方を教えることにした。
「さっきも言ったけど、魔力を感じ取って、その魔力を操作しないと魔法は発動しないんだ。
だから、まずは自分の中にあるエネルギーを探すところから始めよう。」
オレがそう言うと…みんな目を閉じて集中し始めた。
オレも自分の中にある魔力を感じ取ろうと意識を集中する。
――胸のあたりに、2つのエネルギーがある気がする。
オレは胸に感じたエネルギーを体中に巡らせて、掌から放出するようにイメージをした。
放った魔力を再び掌に集まるように、意識を集中する。
しばらくすると、掌のあたりに小さな竜巻のような渦巻く感覚が生まれた。
周囲の音が少しだけ遠のく気もしたが、オレは集中を切らさない。
その渦巻くエネルギーを、ぎゅっと押し潰して圧縮するイメージを続ける。
集束魔法、圧縮魔法、そして射出魔法――この3つは相性がいいんじゃないかと思った。
やがて掌の感覚が変わり、固体の何かが乗っているように感じた。
目を開けてみると、そこには半透明の紫色をした、歪な形の小さな物体があった。
大きさは3センチほどだ。
「なんだこれ…鑑定してみよう」
■◆■◆■◆
魔力結晶
属性:無
魔力が集まり、押し固められた結晶。
非常に脆く、衝撃を受けると割れて中の魔力が溢れ出す。
魔法や魔道具の媒体として使えるが、効率が悪くロスが多い。
■◆■◆■◆
オレが掌の物体を観察していると、笹村さんが声をかけてきた。
「勇者くん、何してるの?」
ハッとしてオレは現状を説明した。
「笹村さんたちは、どう?できてる?」
「なんとなくだけど、感じ取れたわ。
ユウキちゃんはもう魔法も使えてるみたいよ」
笹村さんがゆうのほうを向いた。
オレも視線を追うと、ゆうの掌には7センチほどの水の球体が浮かんでいた。
オレたちは一緒に魔法の話をたくさんしてきたし、有名なラノベの貸し借りもしていたから、彼女の飲み込みが早いのも納得だった。
その時、倉石さんと岡崎さんがオレに話しかけてきた。
「わたしはまだ感じ取ることもできていません」
「私はなんとなくだけど、分かる気がします」
「なら、倉石さんは引き続き魔力を感じ取る訓練をして。
岡崎さんと笹村さんは次のステップに進もう」
そう言ってオレは3人に指示を出した。
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