chapter23 装備をもらいました
朝食を終えた後、倉石さんに魔法について教えようとしたところで、やたら偉そうな騎士に呼び出された。
なんでも「装備を支給する」とのことで、オレにも支給品が配られた。――金属の鎧。がっつり重装備。
正直に言おう。めっちゃ動きにくい。
いや無理でしょコレ。午後から魔獣狩りらしいけど、それまでに慣れろって言われても…。
…いや、マジで無理じゃね?
戻ると、他のみんなも装備していた。
ゆうと笹村さんは杖とローブ。
岡崎さんと倉石さんは軽装の革鎧。
……オレだけガチガチの金属鎧ってどういうこと?
「重すぎてまともに動けないんだけど…」
ちょっと文句を言いたくなるレベルだ。
時間はまだある。とりあえず、魔力を練る練習をしながら、倉石さんたちに魔法の基礎を説明することにした。
オレ自身も確認したいし、何より装備じゃ戦えそうにない以上、魔法でなんとかするしかない。
魔力を探る感覚に集中していたとき、笹村さんが声をかけてきた。
「そうだ、勇者くん。魔法の撃ち方ってわかるかしら? 魔力は流せるけど、そこからがよくわからなくて…」
「一応、小説で得た知識ですけど――」
オレは説明を始めた。
「まずは、自分の中の“内なるエネルギー”を感じ取ること、ですね」
「内なるエネルギー……?」と首を傾げる笹村さん。
「胸あたりにあるのが魔力、腹の方にあるのが“気”です。
魔力は魔法のエネルギー。
気は…気功術とかで使われるエネルギーで、肉体強化や武器への付与、防御力向上なんかに使えるらしいです」
「気って……覇気みたいな?」
「それ、それ。似てますね。体からオーラ的なもんが出たりするやつ」
そんな会話をしていたら、すっと後ろから男の声が入ってきた。
「ほぅ……勇者さんよ。詳しいじゃねぇか」
振り向くと、金髪の好青年――195cmはありそうな、やたらスタイルのいい騎士が立っていた。
柔らかい笑みを浮かべながらも、目は笑っていない。
「異世界人ってのは、そのへん無知だと思ってたんだがなぁ」
「……あなたは?」
思わず聞き返すと、男はにこりと笑って答えた。
「ルーク。フルネームは、ルーシェルク・ウィルリル。ウェルリル公爵家の次男さ」
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