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美しき妖獣の花嫁となった  作者: 下菊みこと


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子は人間らしい

一通り母子ともに無事となった出産をお祝いしたところで。


授かった子は人間なのか妖獣なのか。


それをフェリーク様は気にしていたので、コンティナン様に魔術で診てもらった。


「はい、シャンス様は普通の人間ですね。食べ物も普通で良いようです」


「よかったぁ…」


フェリーク様はほっと息を吐く。


妖獣としての生で苦労してきたフェリーク様だから、我が子には人として生きて欲しかったのだろう。


「けれど…フェリーク様。おめでたい席でこんなことを言って申し訳ないのですが、寿命もきっと普通の人間と変わりません」


「そうだね。おれより先に逝くのだろうね」


「フェリーク様…」


コンティナン様から突きつけられた現実に、それでもフェリーク様は冷静に頷いていた。


ああ、そうだ。


フェリーク様は悠久を生きるのだから、いつか私もこの子もフェリーク様をおいて逝くことになるのだ。

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