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名前をつける
「フェリーク様、おはようございます」
「うん、おはよう。身体の具合は?」
「すっかりいい感じです!」
爆睡から目がさめると、だいぶ身体が楽になっていた。
おそらくコンティナン様の治癒魔術で回復してくれたのだろう。
「それで、子供の名前は元々考えていた通りでいいの?」
「はい」
子供に、シャンスと名付ける。
きっと、良い子に育つようおまじないとして額にキスをした。
「きっと良い子に育ちますように」
するとフェリーク様も真似をして、額にキスをした。
「きっと健康に育ちますように」
するとミネットちゃんまできて、同じように額にキスをした。
「にゃーん」
「たくさんの幸運に恵まれますように、だってさ」
「ふふ、ありがとう。ミネットちゃんがついてるから大丈夫だね」
「にゃーん!」
こうして私たちは愛する子を授かった。




