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子供の作り方
そして夜になり、お互いシャワーも浴びて準備万端。
ミネットちゃんは空気を読んでくれて、今日は寝室に来ないらしい。
「では、子供の作り方を説明いたします」
「はい」
「まずはこちらをご覧ください」
一応夜の方の知識は座学のみだが習得している。
なのでそれを紙に書いたものをフェリーク様に渡す。
「そこに書いてある通りです」
「…なるほど」
資料に目を通すフェリーク様は、時折うんうんと頷く。
そして。
「うん、手順とか仕組みとかはよくわかったと思う!」
「は、はい!」
「だから…なるべく痛くないように、優しくするね」
優しく押し倒される。
覚えが早い。
「嫌だったり痛かったりしたらすぐに言うんだよ。辛い思いはさせたくないから」
「はい…」
「ゆっくり、愛を確かめあおうね」
にっこり微笑まれて、緊張でばくばくいう心臓が少し楽になる。
フェリーク様は宣言通り、最初から最後までとても優しかった。




