俺のお嫁さんだろ?
「ところでリーシュ」
「はい」
「そろそろ子供の作り方教えてくれない?」
「ぶはっ…」
「にゃーん!?」
思わずむせる。
フェリーク様は慌てて背中をさすってくれて、ミネットちゃんがタオルを持ってきてくれた。
「きゅ、急ですね…」
「だって、リーシュは俺のお嫁さんだろ?子供ってお嫁さんとの愛の結晶なんだろう?欲しいじゃないか」
「それは…はい…」
私もぶっちゃけ欲しいです!きっと珠のように可愛い御子たちになる!たとえ可愛くなくても愛おしいに決まってる!
でも!
そのためには!
貴方に子供の作り方を教えねばなりませぬ!
「ハードル高い…」
「リーシュ、もしかして嫌だった?まだ早い?」
不安そうな顔でこちらを覗き込むフェリーク様。
そんなお顔を見ると嫌とも言えない…そもそもハードル高いだけで嫌ではなくて。
だから。
「い、一緒に頑張りましょう」
「うん」
「夜、添い寝のタイミングでお教えします」
「ん?うん、わかった」
「でもまずは、ステップワンです。接吻…キスから始めましょう」
きょとんとするフェリーク様に、思い切って触れるだけのキスをした。




