表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美しき妖獣の花嫁となった  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/75

嫁さんは良い女だ

拙はオヴェスト。


西の森の精霊王。


悠久を生きる存在。


長い孤独に苛まれていた拙。


それを救ってくれたのは、同じく悠久を生きる存在フェリーク。


「神の作った粘土の人形、加護を与えられた美しき妖獣、ヒトの姿で人を喰うバケモノ…生きる意味を知らぬまま悠久を生きる同志」


そんな存在が生まれ、興味を持ち会いに行った。


可哀想な生き物のはずなのに、それでもこちらに人懐こく笑いかけてくるものだから…拙はフェリークを気に入った。


拙はフェリークと友達になった。


そして交流をしつつ少しずつ年月は流れた。


そんな中で、フェリークはお嫁さんをもらったらしい。


「聞いた時にはびっくりしたけれど、まあ良いことだとも思った」


フェリークの孤独を癒せるのなら、それもまたいいだろう。


興味が湧いて会いに来てみたら、随分と普通のお嬢さんだったのには驚いたが。


「フェリークのお嫁さんなんだから、もっとどぎつい感じの強気なお嬢さんを想像していたよ」


「ええ?」


「だってほら、人間たちってフェリークのこと何も知らないくせに差別するじゃん。勝気なお嬢さんじゃないと無理だと思ってた」


「ああうん、なんかリーシュっておれに対して他の人たちみたいな…忌避感?持ってなかったんだよね、最初から」


「まじ?拙びっくりなんだけど」


普通のお嬢さんに見えてもやはり感性はずれているらしい。


まあともかく、そんなこんなでお嬢さんと接してみて。


「良い女だなと拙は思ったよ」


「あげないよ」


「取らないよ失礼な」


フェリークは拙をなんだと思っているんだ。


「だって義父さんからの土産とか、いいなと思ったら持って行くじゃん」


「それとこれとは違うから。さすがにお嫁さんはもらっていかないから」


そんな拙とフェリークのやり取りをみてくすくすと笑うお嫁さん。


「本当にお二人とも仲良しですね」


「まあね」


「拙の同志だからね」


とりあえず、一安心。


悪い虫だったらどうしようと思ったけど、これなら安心してフェリークを任せられそうだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ