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美しき妖獣の花嫁となった  作者: 下菊みこと


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甘やかそう

この間はフェリーク様にたくさん甘やかしてもらったので、今日はフェリーク様をたくさん甘やかしてあげようと思う。


「フェリーク様」


「うん?」


「もしかしてフェリーク様は膝枕も初めてでは?」


「え、うん。経験ないね…してくれるの!?」


「ぜひぜひ」


私がそう言ってソファーの端に座って膝をポンポンすれば、フェリーク様が私の膝に頭を乗せる。


ソファーが大きいので、背の高いフェリーク様でもそのままソファーに乗っかって寝ることができる。


お行儀が悪い?二人きりだからいいのだ。


「フェリーク様、このまま耳かきもして差し上げます」


「え、人に耳かきしてもらうのも初めて!」


「では始めますよー」


かりかり、かりかり。


フェリーク様の耳を綺麗にして差し上げる。


「なんか快感ー、すごく気持ちいい」


「人に耳かきやってもらえるのって気持ちいいですよねー」


「うん、太ももも柔らかくて気持ちいいし最高」


おっとビックリ発言。


しかし子供の作り方も知らない方なので他意はないのは知っている。


セクハラ認定はしない。


「ふふ、なんか安心する」


「それは良かった。次は反対の耳をやりますね」


「はーい」


フェリーク様が反対を向く。


かりかり、かりかりと反対の耳もしっかりと掃除する。


「んん…こっち側を向いてこうしてると、リーシュの匂いがしてもっと安心する」


「ふふ、そうですか?」


「うん…リーシュは甘い匂いがして、好き」


「私もフェリーク様の匂い好きですよ、なんていうか…花の香りに近くて」


「リーシュの匂いは、嗅いだことないけどきっと蜂蜜みたいな甘さだ」


そんなことを言ってイチャイチャしているうちに、こちらの耳かきも終わった。


「はい、耳かき終了ですよ」


「えー、もう?」


「やりすぎもいけませんからね、代わりにこのままお昼寝していいですよ」


「わーい」


フェリーク様の頭を撫でる。


そうしているうちに、うとうとし始めるフェリーク様。


「寝ちゃっていいですよ」


「うーん…」


やがてすやすや寝息を立てて眠るフェリーク様。


可愛い。


「フェリーク様、大好きですよ」


「…すぅ、すぅ」


「ふふ、可愛い」


甘やかしてみて良かった。

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