彼女が必要としてくれるならそれでいい
「じゃあ、今日もそろそろ添い寝しましょうか」
「うん」
リーシュと二階に上がり、リーシュの部屋で添い寝する。
おれはリーシュをぎゅっと抱きしめ、リーシュはそんなおれの背中を撫でる。
ミネットはおれとリーシュの上に陣取る。
「私は味方ですからね」
「うん、知ってる」
リーシュの愛情は、疑いようもない。
おれのために怒って、泣いて、心配してくれるお嫁さん。
おれだけのお嫁さん。
彼女が必要としてくれるならそれでいい。
今はもう、彼女のおかげでそう思えた。
「リーシュ、ずっと一緒にいてね」
「もちろんです!」
「おれもリーシュと一緒にいるからね」
そう言えばリーシュは嬉しそうに笑う。
こんなにもおれを好きでいてくれる。
幸せ。
「ふぁ…」
「おやすみなさい、フェリーク様」
「おやすみ…」
なんだか、安心してしまって。
朝までぐっすりと、よく眠れた。
高評価とブックマーク、ありがとうございます!励みになります!ということで怒涛の聖女編やっとひと段落しました。聖女ちゃんの言うこともまあ人間なので多分間違った感性ではないですが、妖獣本人やリーシュを貶すのは違いますよね。うん。




