表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美しき妖獣の花嫁となった  作者: 下菊みこと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/75

彼の身の上話を聞く

「今日もリーシュと過ごしたおかげで楽しい一日だったよ」


「私もフェリーク様とミネットちゃんのおかげで楽しい一日でした」


フェリーク様とお風呂上がり、添い寝の前のおしゃべりタイム。


今日はちょっと込み入ったことを聞いてみようと思う。


「フェリーク様」


「うん?」


「フェリーク様の身の上話とか聞いてもいいですか?」


フェリーク様は突然降って湧いた話題に驚くが、そのあと笑ってくれた。


「あはは、リーシュって本当に率直だよねー。いいよ、話してあげる。前にリーシュの身の上話も教えてもらったからね」


「ありがとうございます!気になってたんですよね」


「そうなの?聞かれればいつでも話すのに。でも、初めて会った日にも軽く話したような内容だけど」


「ん、神さまに創られたこととか賢者様が育ての親なこととか」


「そうそう。神さまが粘土捏ねて作ったのがおれ。生まれた時にはまだ幼い姿だったんだけど、このまんまちびっこにしたような」


それを聞いて思わず反応してしまう。


「え、ちびっこフェリーク様とか絶対可愛い」


「まあ、絶世の美少年とか言われてたよねぇ」


「えー、みたーい!」


「家には絵とか残ってないんだよなぁ。義父さんに聞けばなんかしら持ってるかもしれないけど」


「賢者様来てー!近いうちに来てー!」


欲望まみれな私にフェリーク様は笑う。


「あはは。素直だなぁ、リーシュは」


「だって見たいんですもん」


「ふふ、まあいつかね。ただ、加護増し増しな存在なのと神さまの作った存在なのはもちろん人を喰うのも最初から知らされていたから。この家を魔法で建てられて即行でここに連れてこられてね。幼いおれには寂しかったな」


「よしよし」


落ち込むフェリーク様の頭を撫でる。


「ありがとう。でも、そんなおれは当然生活能力なんてなくて。赤ちゃんではないにせよ幼い子供の姿、それに合わせた程度の頭脳と知識だったから。それを育ててくれたのが旅の賢者である義父さん」


「賢者様が居なかったら大変でしたね」


「いや本当に。さすがに食べ方はね、いくらなんでも教えてくれなかったけど…それ以外の全てを教えて、育ててくれた。おれが大人の姿になるまではそばにいてくれた。残念ながら寝かしつけとか抱っことかナデナデとか全っ然してくれない人だったけど。非人間め」


「あはは。賢者様が大好きなんですね」


「大好きだよー?文句たらたらだけどね」


そういうフェリーク様の表情が柔らかくて、どれだけ義父である賢者様が好きか伝わってくる。


神さまに関してはさらっと流していたから本当になんの感情もなさそうだったのに、素直だなぁ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ