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僧侶無双  作者: strength
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第9話 魔法学院へ

スミレが魔法学院に入るようですよ。

スミレ達の功績で王国との戦争は被害を最小限に抑えて終わった。そして、イエロー公爵に久しぶりに会いに行くことにした。


そんな折、魔王は勇者になるものが通う魔法学院に通わせることにした。魔法学院では1月にクラス分けを含めたテストが行われている。


また、基本的に受けると入れるというところだ。ただ魔力測定や模擬戦の成績によって入るクラスが変わってくる。というのも、同じような能力を持った者たちを固め、効率よく教えるためだ。


「お前は十分強くなった。四天王にも負けず劣らずな。だからもっと強いやつを探しにお前を魔法学院にやる事にした。お前なら誰とでも戦える。ここでも、トップクラスだ。だから行っておいで」


魔王が口を開く。重々しい空気が満ちている。

「わかったよ。パパ。がんばるね」

スミレが明るく笑顔でそう言った。


翌日スミレは魔法学院にむかった。

1月の寒い日にスミレは馬車に乗って魔法学院へと向かっていた。それというのも人間界の王都にある魔法学院の受験をするためだ。その受験は数日後に魔法学院で行われる。


スミレは魔王達との日々を思い出していた。


火の四天王に勝ったこと。魔法を封じられても解き方を教えてもらったこと。挫折は魔封じの魔法が一度ではできなかったことくらい。でも、無詠唱も使えるようになり、褒めてもらった事なども思い出し、魔法学院に行くのが楽しみになった。


そんな時外からけたたましい音がした。皆が大慌てで外に出て行く。よくわからなかったがスミレも外に出てみた。


「魔物が出たぞー。ドラゴンもいる。くそ、こんな時に?」


「なるほど。では、下がっていてください」


スミレはそういうと敵の方に向かっていった。スミレはゆうに数百はいるであろ魔物に立ち向かった。一応魔封じはしないでおく。そして、無詠唱で火の上級魔法であるブレイズボールを放ってみた。すると数百の魔物がちりのように消えた。


「すごい。その魔法はなんですか?」

皆が一斉に問いかける。


「ブレイズボールです。見た目はほぼファイアーボールですがより高い温度と、早い速度で広い範囲に攻撃できます」

スミレがそう答えるとみな一様に驚いている。


「さすがですね。他にどんなのが使えるんですか?」


「光と闇の最上級魔法と神級回復魔法他火、水、土の上級と神聖魔法までですね。最上級は難しいですから練習中です」

スミレが客の疑問に答えるとまた驚かれた。


「凄いですね。5属性も使えるなんて。闇の魔法は使わない方がいいですよ。魔物と同じと見る人がいますから。神聖魔法を使えるという事は聖女様ですか?」


「そうですね。でも、一番得意なのは闇ですよね。神聖魔法や回復魔法も結構得意です」



説明しよう。この世界では魔法は一属性が普通であり、2属性あるとどこにでも就職できるほどである。また、この世界に存在する魔法の属性が5属性なので、スミレは全属性使えることになるのである。ちなみに無属性の魔法は基本的に誰でも使える。


そして、スミレはドラゴンを見据えると、光の魔法で撃退した。


次の日も魔物が出た。その近くには十代に見える茶髪の女の子と金髪の女の子がいた。


スミレはまず土の魔法で子どもたちを遠ざけ、光の魔法であるシャイニングピラーを使い魔物を撃退した。そして土の魔法を解き、魔力を回復した。


「助けてくれたことには礼を言うわ。。それにしても、あなた何者なの。光属性を使えるなんて」

スミレと同い年ぐらいの茶髪の子が言った。


「私はスミレ=ヴァイオレットと申します。王都の貴族であり、現魔王の養子で、魔法学院を受けに行くのです。あなた達は?」


「私はカモミール=サンシャインよ。一応貴族だわ」

これまたスミレと同い年ぐらいの金髪の子が言った。


「わたしはラベンダー=ブラウン。王族で勇者の妹よ。スミレも貴族なの?」


茶髪の子が言った。


「そうですよ。生まれたところはイエロー公爵の家で、育ててもらったのがヴァイオレット侯爵って事しか知らないけど」


「ヴァイオレット侯爵って結構名のある貴族よ。すごいじゃない」




スミレ「しかし、魔王の養子ですよ。あと魔界育ちです。もちろん父から貴族の教養も習ってます。つまりヴァイオレット侯爵は魔王です。でも、良い人だよ」


ラベンダー「あなた、魔王は人間の敵なのよ。なんでそんなところで?」


「だから引き取られたんです。おそらくほんとうの父上や母上は紫髪が気に入らなくて、養子に出したらしいです。魔王は変装が得意なので、人間にはバレてなかったようです」


「そうか。わたしはそんなことなかったけどなぁ。確かに紫は魔王の色って言われてるものね」


ラベンダーが蔑んだ目でそう言った。


「そうなんですか?」


スミレは心底驚いているようだ。


「そうよ。だから近くに誰もいなかったでしょ?」


ラベンダーが言った。


「なるほどです。でも、隠しませんから。敵になるならどうぞ。私は戦えますよ」


「強いわね。あなたって」


ラベンダーが皮肉を言った。

「育ちが違いますからね。そういえば、お二方はあそこで何をされてたんですか?」


「私たちも魔法学院に向かうのよ」


カモミールが答えた。


「お揃いですね」


スミレが嬉しそうに微笑んだ。

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