第21話 部活を決めよう
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スミレ達が冒険者登録をした翌日、ハイビスカスとスミレは部活見学に行く事にした。まだ、勧誘は続いているのだ。
彼女達はまずメイス術部を見に行く事にした。ここでは魔法師が近接攻撃力を高めるための稽古を行なっている。例えば空手や、メイスでの物理攻撃だ。この部活は毎日稽古はしているがどの曜日に出ても大丈夫であり、週3回が目安である。
スミレはすぐに入る事を決めた。ハイビスカスは別のところを探すようだ。スミレはもう一つくらい掛け持っても良いと考え、ハイビスカスと見に行く事にした。
すると、剣と拳と魔法を使う異種格闘技部があったので、ハイビスカスはそちらに入ろうと考えた。こちらの部活も週3回目安で、どの曜日も活動している。
スミレは両方しようと考えていたがどちらにするか決めかねていた。両方するには時間が取れないかもしれないからだ。
ハイビスカスは剣での強さを主に求めているが、スミレは心を穏やかに持つことのおまけとして、強さを求めているのだ。そこで、ハイビスカスと相談する事にした。
「私はメイス術部に入りたいなって思っているんだけど、ハイビスカスはどうする?」
スミレが言った。
「私はこっちにするよ。強くなりたいし。スミレもやりたい方に入りな。別に部活が違っても、時間は合わせるから。先輩達も優しそうだしね」
ハイビスカスが言った。
「じゃあ、メイス術部に入ろうかな。ギルドの依頼とかはどうする?曜日を決めてしたほうがいいと思うんだけど。お金も貯めなきゃだし」
スミレが言った。
「そうだね。じゃあ水曜日に狩りに行こう。あと、日曜日も行く?」
ハイビスカスが言った。
「そうだね。そうしようか」
スミレが言った。
こうして、水曜と日曜以外はスミレはメイス術、ハイビスカスは異種格闘技部で活動する事になった。仲良くなったとはいえ、まだ本当の口調で話すのに慣れていないハイビスカスであった。