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第4話
魔法使いリュウキの家出
第4話
「リュウキさん!こっちですわ!」
ユイリンが大会受付会場を指さした。
「ヘヘ 腕が鳴るぜ」
リュウキは久しぶりの大会を楽しみにしている。
「人が多いな。これは稼げそうだ」
リリカが不敵な笑みを浮かべている・・・。
「リュウキさん、4ランクがあるようですね。
どのランクで出場します?」
なるほど、さすが大都市ロシマ。
4ランクもあるのか。
Aランクが一番強いクラスで
Dが初心者クラスだ。
Aで優勝すれば宮廷魔法使いとしてスカウトされることもある。
「まぁ、俺の実力ならDだろうな」
「え、Dって、魔法初めて1年未満ってかいてますけど・・・」
「ちょうどいいじゃねぇか!まぁ見てろって!優勝だぜ!」
不安そうにするユイリンを気にせず
Dランクの受付会場へ向かうリュウキ。
「リュウキさん・・・まわり・・みんな子供ですけど・・・」
「大丈夫だって!初心者に年齢は関係ないぜ!」
「いや、そうゆう心配しているわけでは・・・」
リュウキは意気揚々と申込みをすませ、試合開始時間を待っている。
遠くのほうでは、スリ多発の警告がでているようだ。




