11話す
魔法使いリュウキの家出
第11話
聖剣エクスカリバー
99年戦争に終止符を打った剣。
「すげーな!これがエクスカリバーか!」
リュウキは嬉々として剣を眺めていた。
「しかし、こんなもの盗んでくるなんて、
さすが大盗賊の娘は違うな~」
羨望のまなざしでリリカをみるリュウキ。
「へへ!アタイの手にかかればチョロいもんよ!」
「でも、いいんですか・・。
これ、ジェイを封印している剣なんですよね。
ジェイが復活するんじゃぁ。。」
比較的常識人のユイリンは不安のようだ。
「大丈夫だって!その時は俺様が、この剣で成敗してやるって!
しかし、それより、、あの噂本当かな~」
「伝説の魔法のことか!?あたいは専門じゃないからなー」
「それそれ、やっぱり俺は魔法使いだからソッチのほうが気になるな」
魔法大会中、奇妙なうわさが流れていた。
一つは、聖剣エクスカリバーが何者かによって盗まれたこと。
もう一つは、伝説の魔法がイツク島に封印されているということだ。
「イツク島か。行きたいけど、ちょっと遠いな~」
お金もないし・・・この剣高くうれるかな」
「ええ!でも盗んだものを売るなんて、犯罪ですわ!」
あわててユイリンが止める。
「それはダメだな~当面は金策しなきゃなー
魔法大会の景品がしょぼかったからなー」
リュウキは景品の魔法バンダナを指さした。
「まぁ、それ景品じゃなくて参加賞ですけどね」
ユイリンのつっこみは、スルーされる。




