白と黒
ジャンルの違うものが描きたかったので書きました。
僕は、犬のクロ。
黒くてフワフワな毛がかっこいいだろ。
僕は、あるお父さんとお母さんと住んでいる。
ふたりははいつも優しいけど、お母さんは怒ると少し怖い。
ある日、僕らの家に新しく子犬が入ってきた。名前はシロ。僕より小さくて、弱そうだ。
お母さんは僕に「シロと仲良くしてあげなさい」と言ったけれど、二人がシロとばかり遊ぶので僕は怒って、シロを噛んじゃった。
シロは泣き出して、お母さんが僕を怒ったけれど、構ってくれないみんなが悪いんだもん。そう思って、家を飛び出した。
雨が降ってきて、寒くて凍えていた。道にも迷って、ずっと一人で泣いていたら、遠くから
僕を呼ぶ声が聞こえる。
シロだ。
シロはその綺麗な白い毛が泥で汚れる程探してくれていたみたい。僕は泣きながらシロと一緒に帰った。
家に帰ると二人が抱きしめてくれた。
その日の夜。シロにどうして探しにきてくれたのか尋ねると、「だって家族じゃないか。」そう言って笑った。
僕は小さくて弱そうだと思ったシロを守ってやろうと決めた。
有難うございました。