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勇者リボルト  作者: 夢辺 流離
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会議?

それから一週間は会議というか、認識のすり合わせでした。

 夕熾様が作った家には部屋がまだ余っていたのでそのうちの一つをメイオさんに貸して、三人での暮らしが始まったのでした。


「・・・私の世界と比べてこちらの世界は不便だと思っていたが、夕熾の世界のものを知ってしまうと私の世界に戻れるか不安になってくるな」


 というのがメイオさんが二日目に漏らした発言です。

はっきり言ってお城に住んでいた時より遥かに便利ですからね。

 私も自分が贖罪のために来たはずだったのにもう一生ここにいたいくらいで・・・おっと。


「よし、休憩おしまい」


 パンパンっと手を鳴らしながら夕熾様が集まるように言います。


 城の会議室とは打って変わってゆったりとした茶の間で、円状の机、ーーーちゃぶ台というのでしたかーーーを囲むように座ります。

湯のみが置かれ、くつろぎ全開の様子ですが、その実会話の内容は


   この世界で最も最先端で


   その実この世界の命運を握る会話です。


 初めの内は何を言っているのかさっぱりわかりませんでした。

 夕熾様の世界では“知らぬが仏“というのでしたか、私は知らぬが故に助かっていました。


 それを見かねて少しずつ説明をしていってくれたのですが・・・。


 まず、私たちの足元の大地が、太陽の周りを回っているというあたりで、過呼吸を起こしてしまい、会議を中断させてしまいました。


 万事においてそんな感じだったので、必要なことを話すのに一週間もかかってしまったのでした。


 本当は2日位で準備を終えるはずだったらしく、申し訳なくて、苦手だなんて言ってられませんね。


 私の役目は、私の持つ“探索の加護“を使って太陽の通る軌道、黄道?を演算することだけです。

あまり難しいことはしなくて済むようにしてくださったようですが、それでもなかなかの難題ではないでしょうか?


 いつもはピンポイントで“コレ“という条件で探し出すのですが、そのままでは無理そうです。

 ちょっと練習しておきましょう、そう思って「太陽の通る軌道」すなわちひと時ひと時の太陽の位置を条件にして“探索“を行いました。


 ずっと足元が光ってました。


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