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800年

また…この天井か。

こうやって起きるのも11回目か?

トラックの事故に巻き込まれて死んだ俺は、異世界の神々が集まる神域…まぁここのことだけど。


ここに連れてこられた。

世界を救えば、地球に返してくれるって。

嫌いでもなかったし、元の生活に戻れるならって使徒として戦い始めて…早いことで800年。


10の世界を巡り様々な世界の危機を神の使徒"勇者"として救ってきた。


まぁ…元々一つの世界を救えば戻れるって言われてたのに神々が調子に乗ってあと一つあと一つと繰り返した。


勿論俺だってただされるがままになっていたわけではない。代案を出して了承させた。少しずつこの神域での自分の地位と能力を確立させていった。


そして今回の世界を救ったことにより俺の計略は完全に完了した。


この神域にて認めさせたルール


①異世界で得た能力/スキル/称号は神域でも有効とする


②異世界で手に入れた武器/防具はほかの世界に持ち込むことができる


③狭山悟に容量無制限のアイテムボックスを譲渡する(返還は求めない)


④狭山悟に永久に進化し続けるカンストなしのステータスを認める


⑤神域におけるルールは絶対神も遵守する


⑥抜刀しない限り、神域に武器を持ち込んでもよい(非常時は除く)


⑦神域において使徒は他の亜神よりも上位とする


⑧常識を逸脱した行為をした場合、絶対神であろうと能力/スキル/称号が制限される




…最強だろ?もし仮に絶対神様やほかの神々が俺にこの神域で武器を向けた瞬間、彼奴等は能力を制限される。どこまで勝っていったら、

・武神なら攻撃できなくなる。武器も防具も使用不可


・魔法神ならば魔法使用不可。スキル同様


・機械神ならば機能停止


・絶対神であっても、能力値が高位の神官レベルまで落ちる。行使できる魔法も制限される。


そして俺は、堂々と武器も防具も使用できる。なんたって、俺にとっては"非常時"だからな。


俺はこの状況を作り出すためにあの阿呆神々にペコペコと頭を下げてきた。10もの世界を巡り、800年もの長い人生を歩んできた。


今や俺のステータスは、絶対神には及ばぬものの、ほかの神々がならば複数相手にしても軽く屠れるほど。


それに俺の称号【神殺し】は、ある世界で邪神を討伐した時に得た称号だけど、神を相手にしたとき、全ステータスが200%上昇するというぶっ壊れ。


さてと…始めるとするか。











「さて!狭山よ。次の世界にいってもらおうかの。」


「どこにいたしましょうか。絶対神様。」


「私の!私の世界を是非!」


「いや私の世界をお願いします!」


「慌てるでない…一つ一つやっていこうではないか。」


「楽しそうにしてるとこ悪いけど、俺はもう行かないし。帰らせてもらうぞ。」


「「「「は?」」」」


俺は阿呆どもをほったらかして、地球のゲートへと歩き出した。どの扉を開ければ、地球に通じるかもすでに聞き出してある。


「な…何を言ってるのだ。君はまだ世界を救う義務がある!」


「ねぇよ。絶対神様は最初に一つだけと言った。それを10もやらせやがって。嘘しか言わねぇ。」


「だが、使徒は絶対神様に従う義務がある!」


「使徒の義務は絶対神様に従うことではなく、神域の秩序を守ることだって賢神がいってたぜ?」


「だが、この神域において絶対神様は絶対だ!」


「違うな。この神域において絶対遵守されるのは規則だ。絶対神様ではない。さてと…ここの扉の開け方は…」


「ホホホ。儂の指示に従えないのであれば強制的に働かせるしかないの。神々よ。天使達よ…使徒を拘束せよ。」


絶対神の命令に従い、奴らが動き出した。俺はこれを待ってたんだ。あのお方に声をかけていただいてから、長きにわたり計画を練ってきた。


今こそ…それを実行するとき!!


「お助けください!護法善神テミス様!」


俺の声に呼応するかのように神域の上空か4つの光の柱が舞い降りた。


「止まりなさい。」


「止まれ!」


「止まってください」


「止まって…」


光の柱から姿を現したのは4人の女神達。

法の神「テミス」様。平和と秩序の神「パクス」様。穀物と豊穣の神「アドニス」様。 純潔を守る春の神「フローラ」様。


全員、絶対神の娘であり、溺愛されている女神たちだ。そしてこれまでに俺が救済してきた世界はすべて彼女たちの管轄である。


そして…彼女達は父親を追い落とし、神域を4人で統治することを幼い頃から計画してきたらしい。俺とは利害の一致というかたちで契約を結んだ。


俺は絶対神の使徒から彼女達四神の使徒に変更されている。そもそも論として絶対神に従う義務なんてないのだ。


「娘達よ…そのものを渡してくれぬか?」


「お父様は何か思い違いをしている。私達の使徒を私達が守るのは当然のこと。」


「わ…私達の?」


「前に父さんに書類に印鑑もらったぜ?使徒の権利を譲渡する書類のな。」


「何!?そんな馬鹿な。」


「テキトーに神域の崇高な業務をこなそうとなさるからですよ?」


「ぬぬ…」


「お父様カッコ悪い。悟…私達のお願い聞いてくれた。それにお父様達…約束破った。神域では非常時以外で武器を使おうとしてはならないのに、悟を捕まえようと武器を手にした。」


「それはだな。そのものが儂の命令に従わないから…」


「それでもです!私の前でルールを破るとは命が惜しくないとお見受けしました。さぁ…悟?出番です。法の神テミスの名において命じます。無法者を捕らえなさい。歯向かうものは断罪して構いません。」



「仰せのままにテミス様!!」


俺はこれまでの世界で手に入れてきた一番強い武器装備…それも神殺しに特化したものばかりを一瞬にして身につけた…


この日を800年待ち焦がれた。

俺は魔力を全開にして咆哮した。


「覚悟しやがれ…糞男神ども!!!」





久しぶりに新作を書いてみようと思います

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