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恋の話題は尽きなくて

女子寮の一室。

春風に揺れるカーテンの下、アマネ・ミナ・リュシアは机を囲んでティーカップを傾けていた。

「で、ジークとのこと、もっと聞きたい?」

ミナがニヤリと笑う。

「うん!」とアマネは身を乗り出した。

「……私も、少し」リュシアは照れ隠しに視線を落とす。

ミナは胸を張って語る。

「ほんと誠実なのよ。逃げ道なく真正面から来るんだから。こっちが恥ずかしくなるくらい」

「ジークらしいね」アマネは頬を緩める。

「……そういう人なら、信じられる」リュシアも微笑んだ。

そこでミナは、わざとらしく首を傾ける。

「で、リュシアはどうなの?カイルのこと」

「っ……!」

リュシアの耳まで赤く染まる。

アマネは小さく笑って頷いた。

「やっぱりそうなんだ。前にも言ってたけど……また聞けて、ちょっと嬉しい」

「アマネ……」

リュシアは俯き、言葉を探しながら小さく続ける。

「……カイルは、特別……なのかもしれない」

「ふふっ、決まりね!」ミナが断言する。

リュシアは慌てて両手で顔を隠し、アマネは二人のやりとりを見て胸の奥に温かい揺らぎを覚える。

(恋って……こういう気持ちなのかな)

夜が更けても尽きないおしゃべり。

「ジークって夜食も食べそう」「カイルは規律正しいから朝型でしょ」なんて笑い合う。

アマネも「アルトは……どうなんだろう」と小さく呟き、友人たちにからかわれて真っ赤になるのだった。


お読みいただきありがとうございます。いけるところまで連続投稿!(不定期ですが毎日目標)。

面白かったらブクマ&感想で応援いただけると嬉しいです。


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