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プロローグ1


10月10日。

今日はタカシの18歳の誕生日だった。

朝起きるやいなやPCの電源を入れゲームをプレイする。

いつもの日課だ。

カレよりも何倍もでかいペット達に大量の餌を与える。

ゲームの話だ。

それが終わったらカレの番だ。

朝食を食べに二階の自室から下へおりる。

居間のテーブルにカラフルにデコレーションされた誕生日餅がドンと置かれ家族がタカシを待ち構えていた。

ケーキではなく餅だ。

たかしの家で代々受け継がれている風習だ。

とは言っても誕生日にシンプルにに餅を食べるだけだった風習をデコレーションしてここまで進化させたのは現在中華料理屋をしているタカシの父と母だ。



『お兄ちゃん、誕生日おめでとう』

母が手際よく誕生日餅を切り分ける。

切るのがもったいないくらいの繊細なデザインだったが容赦なく切り分けられた。

『タカシ、誕生日おめでとう』

父が餅を皿に盛り分配する

二人だけで中華料理屋を切り盛りをしている夫婦の連携は見事なものだ。

『アニキ、誕生日おめでとう』

弟がフォークを置いていく

同じ高校に通うひとつ下の弟コウキはタカシにそっくりでよく双子だといわれる

餅を食べ終えると家族全員から大きな拍手が起こった。

それにこたえてタカシが更に大きく拍手をする。

誕生日の一連の流れだ。


家族から祝福の言葉をいただいたタカシは雲一つない晴天の中、学校へと向かう。

歩きながらタカシはずっとこんな穏やかな日が続いていくんだなとぼんやりと思っていた。




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