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AZURE  作者: Knight Circle
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物心がついたときには19歳になっていた。

・・・それだけ?

物心がついたときには雑誌の写真ページに飾られていた。

・・・他には?

物心がついたときには一軒家を建てていた。

・・・まだあるでしょう?

物心がついたときには好きな人が出来て、結婚していた。

・・・あとは?

・・・物心がつく前からあったことがあるでしょう?

・・・さぁ、私は知っている。言って御覧なさい。

ほらぁ、ほらぁッ、ほらぁッ!!


「――――――――――ッ!?」

目覚めは、決していいものではなかった。

これまでこんな夢を一度も見たことがない。

だから、余計に怖くなった。

・・・昨日は撮影だった。夜遅くまで続いたから、眠い。

一階では、あいつが料理を作っている音がする。

・・・あいつには悪いが、・・・もう少し寝よう。

・・・・・・あ、・・・そうだ。

・・・今日は・・・大学・・・だっけ・・・・・・。








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