犬塚さんと影野くん ~下校中に犬に突撃されたらゴールデンレトリバー(美少女)に懐かれました~
俺の名前は影野英雄。イヤホンをして、ロックバンド《RED TAIL》を爆音で流す平凡な男子高校生だ。
「その子捕まえて~っ!」
「なんでー!?」
「わんっ!」
そんなある日、俺はゴールデンレトリバーに突撃されてしまう。
だが、そんなことはどうでもいい。
ゴールデンレトリバーの飼い主は学校一の美少女、犬塚狛子だったのだ。
関わると目立ってしまう! そう思った俺は会心の一手を放った。
「オットー! 今日ハ面白イテレビガアルンダッター! ソレデハ、僕ハコレデ!」
なんとか逃げ切れた。
はずだった。
「あーっ! 君、昨日の!」
なんと、席替えで隣の席になってしまったのだ。
それからなぜか話しかけられるし。
でも……。
「え、なんでオタクが犬塚さんと話してるの?」
「立場をわきまえろよ」
「お前が話していい人間じゃねえんだよ」
そう。俺と犬塚狛子は関わらないほうがいい。
俺のためにも、犬塚狛子のためにも。
なのに、なのに! 事あるごとに俺にかまってくるんだが!?
俺が美味しいものを食べてると羨ましそうにこっちに来るし。
「なにそれ! 美味しそう!」
「食べたいか?」
「うん!」
「よし。それなら、犬の真似をするなら――――」
「わんわんっ!」
「早…。プライドないのかよ」
「わんっ!」
時には授業中。
「ねー! 見てこれ、上手いでしょ!?」
「おお! すげえ、似てる!」
「くおらぁ! お前ら、授業中に遊ぶなーっ!」
時には風邪をひいた時。
「ごほごほっ」
「大丈夫? はい、あーんっ」
「あーん……うまっ」
時には二人きりで体育倉庫に閉じ込められ……。
「見て見て!」
「何これ?」
「陸上の砲丸!」
「おっそろしいな!?」
「ふんっ!」
「しかも軽々と持ってらっしゃる!?」
この物語はそんな感じで何気ない日常を送る、影野英雄と犬塚狛子の特に何の変哲もない学園系ラブコメだ。
「その子捕まえて~っ!」
「なんでー!?」
「わんっ!」
そんなある日、俺はゴールデンレトリバーに突撃されてしまう。
だが、そんなことはどうでもいい。
ゴールデンレトリバーの飼い主は学校一の美少女、犬塚狛子だったのだ。
関わると目立ってしまう! そう思った俺は会心の一手を放った。
「オットー! 今日ハ面白イテレビガアルンダッター! ソレデハ、僕ハコレデ!」
なんとか逃げ切れた。
はずだった。
「あーっ! 君、昨日の!」
なんと、席替えで隣の席になってしまったのだ。
それからなぜか話しかけられるし。
でも……。
「え、なんでオタクが犬塚さんと話してるの?」
「立場をわきまえろよ」
「お前が話していい人間じゃねえんだよ」
そう。俺と犬塚狛子は関わらないほうがいい。
俺のためにも、犬塚狛子のためにも。
なのに、なのに! 事あるごとに俺にかまってくるんだが!?
俺が美味しいものを食べてると羨ましそうにこっちに来るし。
「なにそれ! 美味しそう!」
「食べたいか?」
「うん!」
「よし。それなら、犬の真似をするなら――――」
「わんわんっ!」
「早…。プライドないのかよ」
「わんっ!」
時には授業中。
「ねー! 見てこれ、上手いでしょ!?」
「おお! すげえ、似てる!」
「くおらぁ! お前ら、授業中に遊ぶなーっ!」
時には風邪をひいた時。
「ごほごほっ」
「大丈夫? はい、あーんっ」
「あーん……うまっ」
時には二人きりで体育倉庫に閉じ込められ……。
「見て見て!」
「何これ?」
「陸上の砲丸!」
「おっそろしいな!?」
「ふんっ!」
「しかも軽々と持ってらっしゃる!?」
この物語はそんな感じで何気ない日常を送る、影野英雄と犬塚狛子の特に何の変哲もない学園系ラブコメだ。