魔法教育開始します(3)
おかしいよね?
だって、タイトルからしてどー見ても俺チートキャラじゃね?
え?だって、最強の聖女って書いちゃってんじゃん?
ん?タイトル詐欺だって?いやちょっと待てって!そんなんじゃねーよ!多分…!
そんな事言われても俺だってなんで魔法使えねーのか分かんねーもん!!
ちゃんと考えろ??いやいや、考えてるよ!一応!
「聖女様、最近なにか変わったことなどはございませんか?」
「うーん………特に思いつきませんね。」
(と言っても聖女になって王宮に来たことがすでに変わったことじゃね?)
「……そうですか」
あの後、リシャが魔法を使えないということが皇帝に伝わり、私の状況把握のためカウンセラーのような女性が来るようになった。
(変わったことか………あ)
「最近、匿名でよくプレゼントが届くんです」
ココ最近届いた送り主不明のプレゼントを思い出した。
「プレゼント……ですか…………少しお待ちください」
女性はそう言うとしばらくして鑑定士と名乗る男性を連れてきた。
覚えているだけの届いたドレスや髪飾りを侍女に持ってきてもらい鑑定が始まった。
10分後、届いたドレスや髪飾りには何も、怪しいところはないとのことだった。
(違うのか……唯一怪しいものだったんだけどな)
他に何も思いつかないのでまた後日ということになった。
数日後、リシャの部屋にハルス様とレイオス様が尋ねてきた。魔法についてだろう。
もちろんマミュウラ様は護衛で一緒に部屋に入ってきた。
そこでリシャは送られてきたプレゼントの鑑定をして何も無かった話をした。
その話を聞いた後、
「何か物ではなく、聖女ちゃん自身に何かあるとしたら?」
レイオス様がぽつりと呟いた。
心当たりがない訳では無い。
なんせ、中身は男、転生、それにモテモテ効果(イケメンに限る)があるんだから。
だが、これらの話をして、はいそうですか。とすんなり信じてもらえるはずがない。
リシャが悩んでいると
「逆に魔法ではなく他の人には出来ない何かが出来るということはないでしょうか?」
とマミュウラ様が言うと3人が一斉にリシャを見た。
(えっ、転生?中身は男?モテモテ効果がある?何を言ったらいいんだ!?あっ!)
「あっ、あの、関係ないかもしれないんですがですが、召喚魔法というものはありますか?」
リシャはふと神様を思い出した。
リシャが呼べば来るということは召喚魔法と言えるのではないかと考えたのだ。
少々無理やりな気もするが……。
「召喚…魔法………なぜ……なぜリシャ殿がその事を知っているんだ…?」
ハルス様がとても困惑した様子で言う。
「あ…えっと……確かに魔法教育ではまだ習っていないですけど………」
(何だこの雰囲気……)
妙な雰囲気にリシャがたじろぐ。
すると、
「聖女ちゃん。召喚魔法はね。習うようなものでは無いんだ。」
レイオス様の言葉にリシャは頭の中が?でいっぱいになる。
(習うようなものでは無い?じゃあ一体何なんだ?)
「ふぅん……なるほどね。」
レイオス様が何かを理解したようだった。
「ハルスくん。だいじょーぶ、だから聖女ちゃんに説明していい?」
「………はい。」
ハルス様は戸惑ったようだがレイオス様の真剣な様子に納得したようだ。
⚫召喚魔法とは
・天使を召喚するための魔法である
・発動するには大量の魔力が必要になる
・主に魔力の高い者が約20人集まって下級天使が召喚される
・召喚の成功率は50%
・失敗すると中級の魔物や低位悪魔などが召喚されてしまう
・危険性が高く、公には知らされない魔法
・王宮の最高部くらいしか知らない魔法
ということらしい。
え?やばくね?
なんでそんな国家機密みたいなこと元貴族程度の俺が知ってんだって話じゃね??
黙秘権とかあんのかな〜
てかそれよりよ。
俺、天使じゃなくて神様が来るんだけど。
俺ってもしかして天使呼べるんじゃね?
寝付けない時に気分転換程度で書いてみた話だったんですが、気づいたらブックマークが20件超えていました!とっても嬉しいです!ありがとうございます!
読みづらく、まとまりのない話ですがこれからも読んでくださると幸いです。