もうヤダ!帰る!(1)
リシャは罪悪感で前が向けない。
好きな人から迷惑だなんて言われたらきっと、いや、かなりキツイ。
「…んで……な…………うんだ」
レナタ様が珍しく小声でリシャには聞き取れなかった。
「え?レナタ様?」
「なんでなんだ。なんで違うんだ。なんで」
レナタ様はいきなり頭を抱え座り込んだ。
(え?何?そんなにショックだったの!??えっ、どうしよう)
リシャは驚いて適当な言葉が見つからなかった。
ただ困惑しレナタ様を見つめていると、
「あれれー?美味しそうな匂いがすると思ったらリナールさんのお気に入りも一緒ジャーン。隣のヤツ手出したらダメ?味見ならいいカナ?」
目の前におっとりとした顔の化け物と人間のハーフみたいな男(?)が立っていた。
「……っえ、」
リシャは喉に詰まった声をどうにか絞り出した。
「ダメ?怒るー?リナールさんのお気に入りに怒られたら後々面倒なんダヨネ。でもこいつ欲しいしー」
「あんた………誰?」
リシャが質問すると
「あー!僕ネ!バルドゥール!よろシク!リナールさんのお気に入りサン!」
元気に名前を答えられた。
「あ、よろしく。私はリシャ。………えっと、悪魔さん…?」
「リシャちゃんネ!リナールさんもそう言ってた気がスル!僕はネ、悪夢とか幻想とかを操るのが得意な悪魔なの!あっ、バルって呼んでネ!」
また面倒くさそうな展開に突入した。
バルはイケメン……なのか?
体は人間っぽいけど顔の化け物っぽさが強いからそこの基準わかんねーな……。
いや、でも話した感じ惚れられては……なかったし、イケメンではないのか……。
うわぁぁ、なんかレナタ様の様子おかしいし、これからどうすんだよ!俺!
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驚き!!凄く嬉しいです!
ありがとうございます!!
あと、
誤字報告など、ちょくちょくしてくださってて、物凄く助かってます!!
変換ミス、漢字間違い、文法が変だろって思ったら報告お願いします!!ほんと頼りにしてます!!