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正直、迷惑です(6)

「あぁ、やはり聖女には聞こえてしまったか」

レナタ様はアルライナを見るとそう言った。

どうやらアルライナは顔に出やすいタイプのようだ。

レナタ様の言葉が聞こえ、混乱したのだろう。

何せ、他国の聖女を連れ去れば国の戦争どころの話ではない。

規律を乱したとし、周辺国から一斉に攻め入れられるであろうことは簡単に想像出来た。


「アルライナ、我に名案がある」

レナタ様はそう言うとアルライナと空き部屋に行きこちらには聞こえないよう結界を貼ったようだった。


いくら鈍感なリシャでも分かる。

(これは、きっと俺についての話だな)

だが、それに気づいたのはリシャだけでは無い。その場にいる者全てが気づいた。


魔法を使ってまで耳打ちしていたのに

「レナタ王子に何を言われたのですか」

なんて無神経に尋ねることが出来るものはここにはいなかった。

しばらくするとレナタ様とアルライナが部屋から出てきた。

アルライナは何だか嬉しそうに見える。


レナタ様が口を開こうとした時、リシャは嫌な予感がし、思わず転移魔法をかけてしまった。

この話を護衛達に聞かれてはまずいと本能的に悟ったためだろう。


周りを見るとリシャのために用意された部屋に戻ってきていた。

「ほう、リシャは意外と積極的なんだな」

隣でレナタ様は嬉しそう微笑んでいた。

(げっ!そういう意味じゃねぇ)

「違います」

転移魔法を使いすぎたせいか転移魔法の質が上がりすぎている。

「これ程の魔法であればいくらあの護衛でも追跡は容易ではないだろう」

レナタ様は感心していた。

そんな中、おずおずとリシャが切り出した。

「あの、私を連れ去るとか、困ります!私はベルナーレ皇国が好きですし、レナタ様が私を想ってくださるのは嬉しいのですが……正直、迷惑です!」

レナタ様相手にはこれくらいはっきりと言わないといけないと学習した成果だろう。


一方のレナタ様は驚きのあまり間の抜けた表情をしていた。

ご無沙汰しております。

夏休み入ってから更新出来てなくてすみません。

だいたい2週間ぶりくらいですかね?

すごく久しぶりに感じます。

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