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なんだか、ハルス様に申し訳ないな…

べ、べつに騙してるって訳じゃないよ…?

だってほら、一緒に行きたいってのは間違えてないじゃん?

マミュウラ様やレイオス様なら上手にあしらうことが出来るだろうけど、ハルス様だからな………

俺にはどうしようも出来ない。頑張ってくれ。




「え!レイオス様は行けないんですか!?!?」

リシャは驚きのあまり大声を上げた。


レイオス様は戦争での後片付けなどに追われているために抜けられないのだそうだ。

(なんか、寂しいな)

「ごめんねー。できることなら行きたいんだけどねぇー」

レイオス様は忙しそうにしながらもリシャを気遣ってくれる。

「いえ、頑張ってくださいね」

リシャが気を取りなおして応援すると

「リシャちゃんも。頑張ってね。というより、気をつけてね。気を抜いちゃダメだよ。何かあったらすぐルシエラくんに言うんだよ。それでもダメだったら、これ。通信機だから、肌身離さず持っててよ。俺だけじゃなくてルシエラくんやハルスくんにも繋げられるから。」

ペンダントを渡された。

「なんか、心配性のお父さんみたいだな…」

(やべっ本音が出た……)

リシャが慌てていると、

「あー、まぁ、今はお父さんでもいいか。いい?向こうのレナタ王子。出来れば近づかないで欲しいけど、城に行くんだから挨拶はしなきゃいけないよね。めんどくさいことになりそうなら走って逃げて。魔法で転移してもいい。」

レイオス様が作業の手を止めて真剣に話す。

「レナタ王子………?」(誰だっけ……あっ)

「リシャちゃん……もしかして…」

レイオス様の呆れた声が聞こえてくる。

「どうしよう。お腹痛くなったからやっぱり行かないとか………っていうのはダメだよね………?」

「そうだねー……はぁ、やっぱり俺もついて行きたい」


重大な不安事項が増え気を落としながらもリシャ達はナタカラ国に出発した。

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