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馬鹿にするなよ(6)

ナタカラ国の護衛が見るからに頭をかかえている。

「あの…何故……ハルス様なのでしょうか」

リシャが恐る恐る尋ねると

「はぁ?もしかして聞いてないの!?どういう事よ!!!」

そう言うなりアルライナは護衛に何か問い詰めだした。

ナタカラ国の護衛はずっとあたふたしている。

アルライナの話を整理すると、どうやらアルライナはハルス様の肖像画に一目惚れしたそうだ。

まだ会ってもいないのに。

(え、いや、待てよ。ハルス様ってまだ18だよな?ってことは年齢差やばくね?この世界ではそういうの気にしないのか?)

「議論中申し訳ありません」

レイオス様がナタカラ国の聖女に話しかけた。

「いいわ。何の用。」

イケメンに弱いのだろうか。リシャの時より物腰が柔らかだ。

「ハルス様と結ばれるために戦争を起こしたということでしょうか」

レイオス様の一言でみんな一様に驚いた顔をしている。

(なん…だと……あぁ…そういうことなのか…)

「ええ、そうよ。戦争に勝てばベルナーレ皇国はナタカラ国の属国になるでしょ。そうなれば私たちの婚約は認められるじゃない。」

アルライナはまるでバトル漫画の雑魚並みによく喋る。

おっと、悪口が過ぎた。

「そんなことで………そんなことで戦争を起こしたのですか」

リシャの声を聞くなりアルライナは顔を真っ赤にして怒った。

「なんですって!!そんなことなんかじゃな…」

「馬鹿にするなよ!!」

リシャがアルライナの言葉を遮った。

「あんたはナタカラ国の聖女だもんな!だから他国の王子とは結婚できない!さぞかし辛いだろう!!だが!本当に人を、みんなを傷つけることでしかあんたの望みは叶えられなかったのか!?」

「な……なによ。急に。仕方ないじゃない。それしか分からないんだもん。」

リシャに怒鳴られたアルライナは急にしおらしくなった。

「戦争して勝てば…ベルナーレ皇国の王子でも結婚できるって…………だから戦争に出てくれって……」

「あんたはちゃんと他に方法がないか考えたのか?そんなふうに結婚してハルス様があんたを愛してくれるとほんとうにおもったのか?」

「それは……」

(この聖女はこっちが同情するほど無知だ。無知すぎる。)

「アルライナ様。急に荒らげてしまって申し訳ありません。私はあなたと、ナタカラ国と戦いたくはないのです。ハルス様に好いてもらうにはあなたの努力も必要です。戦争をやめましょう?」

リシャが微笑みアルライナに手を差し伸べるとアルライナは目に涙を浮かべながら手を伸ばそうと……

「だめだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!何をしている!!!ダメに決まっているだろう!!!!」


たくさんの兵士と共に豪華な服を着た男が急に乱入してきた。

修羅場じゃん。

なんか自分で書いててアルライナにイライラしちゃってもっとムカつくやつにしようと思ってたんですけどベタなやつにしました。

まぁ、ベタが意外といちばん安定するんですよね。

それと、サブタイトルの回収がサラッとしすぎたかな?ってちょっと思ってます…笑

次のサブタイトル何にしようかなー

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