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日常2

ピンポーン


ガチャ


「どうも」


「あ、どうも」


「えー、~~~~~……」


え、いきなりなんか始まったんだけど。私こういうものです、とかないの?宗教だよな?なんか難しい言葉並べてんなぁ。何言ってるか全然わかんねぇ。


「あ、そういうのいいです」


「何がいいんですか?」


えぇ…。


「勧誘とかそういうの…」


「勧誘じゃないです」


じゃあなんなの?


「この素晴らしい教えを~~~…」


あぁそういう感じか。だとしても


「あのそういうの興味無いんで、いいです。大丈夫です」


「そういう軽んじるのはよくない」


軽んじる?そんなこと言ったか俺?てか、この人


「前にも来ましたよね?」


「え?」


「前にも来ましたよね?」


「…何回来てもいいじゃないですか」


あ、覚えてないんだ。まぁ覚えてないから来たんだろうけど。前来たときは一方的に喋ってきた後に『どうですか?』って聞いてきたから『結構です』って言ったらまた喋ってきたからドア閉じたんだっけ。YESしか選択肢無いのかよ。RPGでよくあるやつかよ。


「宗教の布教の自由があるんですから」


法律出してきたよ。じゃあ公共の福祉って知ってる?てか俺に断る自由もあるだろ。にしても勧誘ではないけど布教ではあるのか。何が違うの?教えて。


「前来たときにも、いいです、結構ですって言ったと思うんですけど」


「いや、話聞いてないのにそういう判断するのはおかしいでしょ」


「いや、聞きましたけど」


「じゃあその内容言ってくださいよ」


「~~~とか言ってましたよね」


「……」


軽んじないでもらいたい。ちゃんと聞いてました。黙っちゃいましたね。てか、来たこと覚えてないのに内容聞いても無駄じゃね?確認できないだろ。


「いや、もう本当にいいんで」


「そうやって軽んじてると罰当たりますよ!仏様は見てますからね!」


うわ怒ってきた。でもさっきのはお前のミスじゃん。逆ギレじゃん。


「いや別に軽んじてないですけど」


「だったらこのありがたい仏法を……」


「いやだから結構ですって。それじゃ」


扉を閉めにかかる。


「~~~~で………してたら鬱病になるんですよ!それでもいいんですか!?」


ん!?所々何言ってるか分かんないけど結構ぶっとんだな。


「~~~!……………!?~~~………!」


あーなんかもう頭が話聞くの拒否ってるわ。まぁ多分入らなきゃ救われないとか、仏とか罰とかそんな感じかな。いい加減腹立ってきたな。


「なんですか?じゃあ全国民信じてるんですか?」


「今200万人ほどですよ」


多!!思ったより多い!まぁでも


「残りの人は大丈夫なんでしょ?だったらいいです」


「あ、ちょっと!」


扉を閉めた。何か喚いていたが聞いてない。怒りに冷静さを欠いてしまった。『残りの人は大丈夫』って意味わからんな。正確には『残りの人は皆不幸だって言うんですか?そんなわけない。だから入らなくても大丈夫でしょ』って言いたかった。多分。

はぁとため息付いて玄関から離れた。


ガシャン!


え!?玄関から何か音したんだけど。ポストか?あ、なんか入ってる。え、これさっきの宗教のこと書いてある。


まだ俺の勧誘を諦めてないだと…



普通はちょっと話したら帰ってくれる。あくまで一部の人なので宗教関係の人全てがこういう人ではありません

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