日常1
おなしゃす
大学生である俺は自転車通学している。もっとも、雨の日は傘を差して歩いて通学するのだが。
傘差し運転はしない。だって危険だもの。法律で禁止されているんだぜ?でも皆やってるぜ?犯罪者ばかりじゃん。とか言うと子供っぽいだろうか。
しかし実際危険だ。俺は二回ぶつかったことがある。どちらも背後から。マジでビビった。いきなり傘がバン!てなってビクッてなる。
一人は謝りもせず、一人は謝ったがやめず。そりゃ謝ったほういいんだけど、謝るくらいならやるなよ、とも思う。
さて本題に入ろうか。今日も元気に自転車で大学に参ろうかと思っていたんだが、俺の自転車が封じ込められている。他の自転車で。まあつまり俺の自転車に他の自転車が密着しているということ。
なぜ、こんなに密着させるのだろうか。何?俺のこと好きなの?俺の自転車が好きなの?お近づきになりたくて(物理)なの?人のこと考えようぜ頼むから。まあぶっちゃけ駐輪所狭いよ?でもだからって無理矢理突っ込むのは良くない。俺、いっぱいのとき駐輪所の外に停めるし。雨の日の後びちゃびちゃになってるけど我慢してるんだぜ?
よいせよいせと他人の自転車を動かして自分の自転車を出すためのスペースを空ける。自分の自転車をとりあえず出して、他の自転車を元に戻す。朝っぱらの動きたくない気分では重労働である。マジ許さん。
気を取り直して自転車をこぎ始めた。自転車通学は中学のときからだ。中学のときは5~10分。高校は15~20分。今は5分以内。高校入ったばかりのときは大変だった。行来するだけでヘロヘロだった。まあ慣れてしまったら楽勝で、暇だったから歌口ずさみながら行ってたときもあったな。周囲を確認してから歌い始める。これ絶対。まあノリノリになって背後に迫っていた人に気付かなくて恥ずかしい思いしたこともあったけど。うわぁ黒歴史。死にたくなってきた。
無事到着。駐輪所に停車。さぁて楽しい楽しい授業の始まりだぁ。はぁ…眠いだるい。
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いやー終わった終わった。やはりいくつになっても授業とは退屈なものだ。大学に来てそれが増しているようにも感じる。
さてと、さっさと帰ってだらけよう。ベッドの上が俺のオアシス。ずっとそこで生活できたらいいのに。
さてと自転車どこ停めたってけな。
………………。
いや待て。何故だ。なんだこれ。またか。流行ってんのか。
今俺の前にあるのは、俺の自転車とすぐ横に密着させて置かれた誰かの自転車。
……マジ許さん。
あざっした