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探検
ぼくは麦わら帽子をかぶって家を出ると、電車のお姉ちゃんがいないかそこら辺を歩き回ってみた。
「バター。電車のお姉ちゃん、見なかった?」
「クゥーン」
家の周りを一周した後、犬のバターに聞いてみるが、どうやら見てないようだった。
「おかしいなぁ。どこにいるんだろう。やっぱり、寝坊、なのかなぁ」
ぼくは頭を捻りながら辺りを見回してみる。
「そうだ。バターを散歩させるついでに、あっちの方に、もう一度行ってみよう」
そうすればお姉ちゃんが見つかるかもしれないし、早かれ遅かれ、あっちの方も行こうと思っていたのだ。
一人は少し心細いが、バターもいるし、きっと大丈夫だろう。
ぼくはそう思い立つと、バターを連れて、探検に出かけた。
「お姉ちゃんは、あっちに住んでるって言っていたっけ」
なら、お姉ちゃんの住んでる家も見つかるかもしれない。
歩きながら、そんなことを考えていた。
途中、山堀小学校と書かれた、小学校を見つけた。
「あ、しょうがっこうだ」
小学校は木々に囲まれており、風通しのよさそうな立地で、校門に立つと清涼な風がぼくを通り抜けていった。
「やっぱり、子供も、いるのかな」
学校はしーんとしており、人のいる気配はなかった。
今は夏休みなのだろう。
だとすれば、外で遊んでいる子供もみつかるかもしれない。
ぼくはバターを連れて、再び歩き出した。




