表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夕化粧

作者: 葡萄鼠

 隣で眠るあなた


 子どものような寝顔


 普段はあんなにも素敵なのに


 今のあなたはこんなにも可愛い



 伝わる温もりが優しくて


 いつまでも離れがたくなるから困る


 温もりが消えたらあなたも消えそうで


 ずっと触れ合っていたい



 あなたと私の小指


 赤い糸で繋がってればいいのに


 そうすれば冷たい不安もなくなって


 私はただあなたを好きでいられる



 ポーチから真っ赤なルージュを取り出す


 眠るあなたの小指の根本に色をつける


 見えない糸がいつか見えますように


 そんなささやかな願懸けをして



 真っ赤なルージュ


 私の心を隠す武器


 でも今は本音を少し含ませて


 私は小さな銀朱に奇跡を願う


 


 


 夕化粧…オシロイバナ。花言葉は『秘められた思い』だそうです。


 最後の『銀朱』とは、作られた赤色のことで。意図的に、ルージュで赤い糸を作った。という事実と結びつけてみました。


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ