カンフー娘
俺の地元には寺院が多い、その数ある寺院の中でも最も高台に位地するのが
「亀戸天神社」 俺は今その長い長い石階段を登っている....そう・・・
さっき会ったばかりのヤンさんに案内されて・・・。
それにしてもこの寺院は不気味だ、今にも動き出しそうなリアルな石像に苔の生えた大きな岩々・・・
しかしなぜ俺はヤンさんとこんな場所にきているのだろう、ヤンさんは実家に招いてくれるのではなかったのか・・・ 色々考えていると彼女は立ち止まり指をさす
「あれが私の家だ」
指さした先を見るとそこには寺院があるではないか
「ま・・・まさかヤンさん・・住職なのか!!???」
「いかにも、 そして渡辺、お前を家に呼んだのは自転車の修理が目的ではない・・これからお前に課せられる運命を告げるためだ、そしてこれからお前は
世界の未来を担うことになるのだ!!」
なに~~~~~~~~~~~~~~~??????
「ちょ~~~っとまった!それって一体どういうことだよ!??いきなり冗談言われても;;;悪いけど俺面白いツッコミとかできないから!!」
「冗談ではない、お前は世界の運命を担うのだ」
ヤンさんは真剣な顔でそう言ってくるのでこちらも真剣な顔でその冗談の相手をしてやった
「ほほう、このままだと地球は冥界からハーデスの侵略により滅ぼされてしまうとな・・・?」
するとヤンさんは呆れた顔でこう言った
「ふぅ・・・そうだよな、冗談にしか聞こえんよな、じゃあ実際聞くよりも見てもらうことにしよう。」
ヤンさんは寺院の奥の倉庫へと向かった。