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白亜紀まで追いかけて

作者: 松永 沙緒美

アメブロのお題で書いたものです。

   「ぬおお!何なんだあの女!」



「新入生だろ」



「そこじゃねえよ!」



 大学の、考古学が好きで始めたサークルで、二年の俺達は、新入生の呼び込み担当となった。



そこに、やたらとマニアックな質問責めをする女史一人。



タジタジの連中に、応戦出来たのは俺くらい、辛うじて交わしたが、正直結構ヤバかった。



お陰で周囲の奴らからは、ドン引きである。



 「おい!どこ行くんだよ」



「図書館!」



くっそー、負けてたまるか!



 その日から、俺と彼女のウンチク合戦、いつの間にか二人だけの一騎打ちになっていた。



 「負けず嫌いなのは分かるけどさ」



「何だよ」



「オタク化してく、お前が恐い」



「ほっとけ!」



「何がほっとけなんですか?先輩」



「出たなオタク女史!」



「オタクとは失礼な、せめて考古学ガールと言えませんかね」



「いいコンビじゃん二人共、付き合っちゃえば?」



「ぶっ飛ばす」



「私は全然構いませんけど?」



「あのなあ!」



普段スカしてるクセに、笑うと結構可愛いのだ。ちょっとでも、そう思った自分が憎い。



 「断っとくが、俺と付き合う気なら、デートは遺跡か、化石の発掘現場だ、覚悟しろよ」



「望むところです」


「後で吠え面かくの、お前だからな!」


ガキみたいな台詞を残して去って行く。



 「変わってないなあ、あの人」



まだ高校生の頃、デパートの雑貨売り場で、恐竜のジオラマに見とれてた、あのままだ。



私が見てた事に、気付いてないのだろうけど、



あなたに近付きたくて、いつの間にか考古学のオタクになってましたなんて…



「いつ言ってあげようかなー」






こんな感じで始まる恋も有りかな…と言う妄想(笑)

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