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Welcome to UFO

──── Welcome to Unlimited Force Online !



“UFOへようこそ!”的なメッセージが出た。

うん。

街の雰囲気は中世欧州みたことないけどみたいな感じか。


とりあえず教会もとい大聖堂に向かうことにする。


あー。

なんかいるな・・・。

大聖堂の十字架の前に正座してる妙に見覚えのある奴が・・・。


その変な奴に歩み寄る。



「佳奈恵・・・だよな?」


「あ、はい。確かに私は佳奈恵ですが・・・・え?お兄ちゃん?」


佳奈恵はぽかんと口を開けている。

俺の顔になんかついてるか?


「どうした佳奈恵?」


「え・・?いや・・。どうしてお姉ちゃん(・・・・・)になってるのかなぁと・・・。」


お姉ちゃん?

俺は男だが?


「鏡見てみなよ・・・。」


そういって、佳奈恵は姿鏡をどこからかとりだす。

っていうか、この世界にも鏡ってアイテムであったのな・・・。


そう思いつつも俺は佳奈恵が取り出した姿鏡に全身を写してみる。


「・・・・・・・は?」


琥珀色の瞳、長く艶のある銀髪、端正に整った顔。

全体的に丸みを帯びた小柄な体。

の割にはわずかに隆起した胸。

これはなんとも可憐な美少女ではありませんか・・・・って。


「何じゃこりゃぁぁァァァァァァアアアアア!!?」


「お兄ち・・・お姉ちゃん落ち着いて!」


「お姉ちゃんって言った!?今お姉ちゃんって言ったよね!?」


「言ったけどっ!今のその姿でお兄ちゃんって言うほうが不自然だから!って言うか落ち着いて!?」


言われてみればそれもそうか・・・。

今の俺は完全に女の子。

それをお兄ちゃんは確かにおかしい。


「・・・・・すまん、取り乱した。」


「気にしないで。・・・・で、なんでそうなったの?」


これはまさか・・・な。


「一番考えたくない可能性から言うと、見た目が女の子過ぎてコンピュータが勘違い。なんか中途半端で勿体無いから補正かけちまおうぜ、的な?」


「・・・・。」


「・・・・・お願いだからなんか言って?」


そんな反応されるとかなり困る。


「・・・うん。多分それであってると思うよ・・・。」


「嘘だッ!!?」


「だって、違うゲームとはいえ私の知り合いにも、女の子なのにボーイッシュすぎて男の子として認識された子がいるもん。」


あ、俺オワタ。


「まぁ、過ぎたことを言っても仕方ないか・・・。」


「そうだよお姉ちゃん。ちなみに今は佳奈恵じゃなくてカナね。・・・・あ、ところでもうフォースはとった?」


「あ、まだ選んでないな。」


って言うか今入って来たばっかだし。


「あれ?カナはもう選んだのか?」


「うん!選んだよ。」


「どんな感じだ?」


「ええと・・。シールドウォーリアー、身体制御、魔力、魔法才能、防御力上昇、光魔法、回復魔法、槍、大盾、重鎧、調合術とかかな?あ、それからオーバーフォースは鉄壁と超回復、シールドバッシュだったよ~。」


・・・・・・・どこの聖騎士だよ。


「もしかして、βもこんな感じだったのか?っていうかオーバーフォースって何?」


「うん!わたしは聖騎士一択!目指せパラディン!オーバーフォースは自動決定だからあんまり気にしなくていいと思うよ?」


さいでっか・・・。


「じゃあ、俺もとってくるわ。」


「ん~。フォースを選べる数はそのときの運しだいだからまぁどんなでも気を落とさないようにね~。」


「了解。」



ホロウィンドウを展開して“フォース”の項目を選択する。


“Forceに割り振るポイントを選択してください。”ってな感じのメッセージが出てきた。

フォースってのはスキルとか、アビリティとかと同義な?


うーん・・・。

俺、どうせ生産職やってもなぁ・・・。

途中で飽きる気がするしなぁ。

まぁ、とりあえず選んでみるか。



ええと・・?

俺は魔法は使いたい。

だって魔法は現実世界じゃ使えないから。


とりあえず、“魔法才能”と“魔力”は外せないなぁ。

前者は魔法を使うための才能、いわばリソース。ちなみにINTとVIT、DEX小上昇。

後者は魔法を使うための燃料のようなもの。MP中上昇。

あ、あと、“魔法制御”もいるかな。INT中上昇


近接武器も使いたいなぁ・・。

出来れば近接重爆系(ヘビーヒッター)で。

となると、バスタードソードかハンマー?

バスターソードにしよう。


すると・・?

力と敏捷性は外せないかな・・・。

“近接全般強化”か~。

うげっ!スロット三つも持ってかれる!?

まぁ効果は高いし仕方ないな・・・。

あと“筋力”と“身体制御”も必要だな。


・・・・ん?

ボーナスフォース?


“おめでとうございます!”

何がだ・・・・・?


“あなたはボーナスフォースの該当者に選ばれました!つきましては後日、フォーススロットに新たなフォースがありますので、そちらをご覧ください。”


おお・・・。

なんだか分からんが、ありがたい。



さ、続き続き。

ジョブ的なフォースとして“メイジ”、“ソードマン”を選択する。

これがないときっと魔法や剣に振り回される。



そして、“フォースエディットの完了”を選択する。


“レベルが10上がるごとに、フォースの新登録が可能です。それまでは編集できませんがよろしいですか?”


迷わず、“はい”を選択した。



“オーバーフォースの贈与です。”


オーバーフォース“全属性魔法才能”、“魔力消費激減”、“魔力付与斬撃”の三つを贈呈します。




“それでは、お楽しみください。”



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