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VRMMO

『はじめまして』か『お久しぶりです』かどちらが正しいのかすら忘れてしまうほど、ここを離れていた樫崎シオンことダメ作者です。


ぶっちゃけ小説の書き方忘れましたorz。


処女作も同然ですがダメ作者はダメなりに頑張りますので、応援の程よろしくお願いします。

「一緒にゲームやらねぇか!?」


「あぁ?」


「だからゲームだ!Unlimited Force Online!通称UFO!」


「やらねぇ。分かったら帰れ。」


俺は夏目桔梗(ききょう)

桔梗なんて名前だがしっかり男だ。

見た目だけなら胸のない女子ってとこだが・・・。

あ、やべ。

なんか泣けてきた。


「・・・・なんでお前泣いてんの?」


あ、いけね。

こいつ忘れてたわ。

こいつは俺の悪友。

名前は伊坂信司。

紛うことなきイケメン。

ただ、ゲーム廃人だからちょっと残念だな。


「まぁそんなことはいいや。」


「あ、いいんだ。」


友人が泣いてるのにいいとか平気で言いやがった。

これがこいつの性格だからまあいいんだが・・・。


「やろうぜ。」


「しつこいなぁ・・。」


「いいじゃねぇか。お前の妹さんと東京で何してるかわからねぇ姉ちゃんもやってるみたいだぞ?」


「妹はもう重度のゲーマーで手遅れだと思っていたが、まさか姉貴までアウトだとは・・・。」


俺はため息をついてしまった。

いや、つくだろ普通。

両親が他界していて唯一の肉親二人がゲーマーだなんてなんて嘆かわしい・・・。

まぁ人の趣味をとやかく言うつもりはないが・・・。


「大体、ハードもソフトも持ってねぇのにどうしろって言うんだよ。」


「あったらやるのか?」


「あぁ。あったらな。だけどアレどこに行っても再出荷待ちだろ?」


「言ったな?」


言ったがな。

・・・ちょっと待て。

まさかとは思うが・・・・。


「じゃあこれやるよ!」


こいつ自分の部屋のクローゼットの中から、ハードとソフト持ってきやがった!

しかも新品!

ちなみに、UFOのハードはティアラ。

何故Tiaraなのかは知らないし、形状的にはむしろヘルメットだ。


「なっ!?テメェ最初からこのつもりだったな!?」


信司が“してやったり”見たいな顔してやがる。

う、うぜぇ・・・・・!


「こんな高ぇもの貰えるかよ!」


「ちょっと早い誕生日プレゼントだ。受け取れ。」


い、言い返せねぇ・・・・!


「よし、じゃあ今からお前の家に行って初期設定だな。」


「今からだぁ!?」


ざけんな!

もう昼だぞ!?

ちなみに夏休み中だが。


─── 夏目家


「なんだかんだでつれてきちまった・・・。」


「邪魔するぜー。」


俺は早速、もらったゲームをセットアップする。


「なぁシン?」


「ん?」


「これってここでいいのか?」


「あぁ、一つ横・・・そう、そこだ。」


何だかんでだよくしてくれるよなこいつ・・・。

なんか裏があるんじゃあるまいな・・・。

・・・・・まさかっ!?


「ところで、佳奈恵(うちの妹)のこと、どう思ってんだ?」


「ぶッ!なんだってお前、いきなりんなこと聞くんだよ!」


「いや、ただなんとなくな。あいつは身内贔屓なしで可愛い。そして穢れを知らない!」


「まぁ、確かにな・・。」


「年下好きか・・・。・・・・・ロリコンめ・・・・・・・・・。」


「いやいやいやいや!違ぇから!ロリコンじゃねぇから!」


「分かった、ロリコン。」


「フギャァァァァァアアア!!」



弄りすぎて壊れてしまったシンを五分かけて復帰させ、準備の続きに取り掛かる。

何とか準備は出来た。


「じゃあ、俺は帰るわ。あとは部屋にいるだろうから佳奈恵ちゃんにでも聞いてくれ。」


「あ、あぁ。なんか悪かったな。」



シンは帰っていった。


とりあえず、佳奈恵の部屋の扉をノックする。


「・・・はぁ~ぃ。」


・・・・気のない返事しすぎだろ・・・。


「あぁ。俺だが、今ちょっといいか?」


「あ~!お兄ちゃん!開いてるから入って。」


年頃(15歳)の女の子がこんなに容易く男を部屋に入れていいのだろうか・・・?

いや、俺が兄だからということもあるだろうが・・・。


「邪魔するぞー。」


「いらっしゃい。」


相も変わらずファンシーな部屋だな・・・。

可愛い系のぬいぐるみと件のゲーム機しか置いてないのがなんとも・・・。


ちなみに佳奈恵はワンピースでした。


「んで、なんだった?」


佳奈恵は勉強机のいすに前後逆に腰掛けて背もたれに腕を置いて聞いてくる。

こら。

足を開いて座るのはやめなさい。

スカートの中が見えるでしょうが。


「あぁ。俺もUFOをやることになってな。」


「ッ!?ホント!?」


「あ、あぁ・・。それで、βテスターのお前に色々聞こうと思ってな。」


「うんうん。ついにお兄ちゃんもVRMMOデビューか~。どれだけこの時を待ち侘びた事か・・・。」


そんなネタに走るようなことか・・・?


「うん!いいよ!何でも聞いて!」


「まぁとりあえず基本設定しなきゃなんないみたいだから、二十分後に一番最初の街に来てくれるか?」


「うん!じゃあ、最初の街の教会の前で正座して待ってるね!」


分かりやすいけど。

正座確かに分かりやすいけど。



・・・・さて。


早速初期設定をしようと思う。

俺はTiaraを頭からすっぽりとかぶり電源を入れる。


「ダイブ・スタート!」


すると、タイトル画面が起動した。


─── Link start


──── Full dive system : No abnormality

──── Nervous system connection : No abnormality

──── Vital monitoring system : no abnormality


───── System all green

───── Standby ready


─── Now roading……


システム系統が意外としっかりしてるんだな・・・。



Please select the language to use basic.

・English

・Japanese

・Italiano

・Deutsch


(ここは日本語かな。)


カーソルを日本語に合わせて決定と念じる。



─── ゲームの基本設定を開始します。


“このゲームでは性別の変更は出来ません。”


ふむふむ。

これは、どこかでもみたな。

たしかアバターはプレイヤー本人の身体情報を基に作成され、ある程度の補正をかけられるらしい。

面倒だから手動での補正はしないが?


“したがってここで決めていただくのは、名前のみということになります。”


なるほど。



“では、名前をどうぞ。”


俺の名前は桔梗だから、素直に『kikyo』と打ち込む。

そして決定。



“名前の入力を確認しました。それでは、UFOを心行くまでお楽しみください。”



──── GAME START





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