普通→異質への引っ越し
どうも、ブラストです。
これは初のオリジナル小説なので、どうなるか分からないですが、末永くよろしくお願いします。
トラックががたがたと揺れる音が聞こえる。まだ目的地には着いていないみたいだ。
「早くつかないかな………」
私―――鈴宮 初音は呟いた。そこ、聞いたことある名前って言わない。私も思ってるから。
話を戻そう。何故、私が今トラック………正確にはトラックの荷台の中に載っているかと言うと、実は、引っ越し中なのだ。
何で引っ越すことになったか。それは二週間前に遡る―――
「へぇっ?話?」
「ええ。初音の事よ。」
私は父がいない。なんでか知らないけど。ま、今はかんけーないか。話を戻そう。
「初音って、確か能力史専攻してたわよね?」
「うん。だって面白いんだもん!」
私にも能力があったらな〜、と思った時も。てか今も思っている。
「初音に能力があったら?」
「………はい?」
「ということで、初音!今から引っ越しよ!」
「え、いやちょっと話が見えないよ母さん!」
「初音、能力史に能力持ってる人は何処に行ってるか書いてあるでしょ?」
「いや、そうじゃなくていつ分かったの!?」
「初音が八歳の頃、大泣きしてワイングラスが割れた事件あったでしょ?あの時からあったらしいのよ。」
「時間かかりすぎ!今私十六!」
………とまあ、こんなことがあって、私には能力があるらしく、その能力者達の集まる街に行っている。あ、私の能力は音を操る能力らしい。そこ、聞いたことあるとか言わない。私だってあるわ。
おっと、どうやら到着したようだ。
「さーて、降りますかな。」
そう言って降りようとした瞬間、荷台の扉が開かれ、私の視界に入ったのは盗賊装束を着たどうみても盗賊な方々だった。
「…………」
「おい嬢ちゃん、悪いことは言わねぇ、その荷物を渡しな。」
「クケケッ、怪我したくなきゃ早く渡し」
「うっさーーーい!!!」
私は大声を出してその音を操り、盗賊な方々を空の彼方まで吹っ飛ばした。………自業自得だよね。
その後、私は荷台から降りて母さんのいる運転席に向かった。
「母さん、大丈夫!?」
「あら、初音。私は大丈夫よ?」
………見ると、盗賊を縄で縛っている母さんがいました………
「母さん………能力者でも無いのによくやるね………」
「あら?私は能力者よ?」
………今なんていいやがりましたこのお方?
「え、母さん能力者?」
「ええ♪因みに、想像したものを創る能力よ♪」
しかもチート級………
「じゃあ、今から行く家って………」
「私の元住居よ。さ、もう少しだから頑張りましょー!」
そう言いながら盗賊を巨大ピコピコハンマーで空の彼方へと吹き飛ばす母さん。………父さん、私、とんでもない人の元に生まれたみたいです。
私はまた荷台に乗り、次止まる時は家であるように、と願った。
「初音ー!着いたわよー!」
「トラック動いて無いよね!?なら先に言ってよ!」
………ほんと、前途不安。
作「恒例の後書きトークタイム!」
初「この作品では私がメインなのね。」
作「まあ、まだこっちは始めたばかりだし、ゆっくり更新します。」
初「いつか本腰いれてね。」
作「もちろん。では、また次話で。」
初「これからよろしくお願いします!」