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とある天使の独り言

作者: 小雨川蛙
掲載日:2026/08/31

 

 神様、報告をいたします。

 下界の支配者となった人間達は近頃は自身の種を増やそうとはせずロボットばかりを造っております。


 あっ、いえ。

 それが悪いと言うわけではありません。

 なにせ、人間は数が増えすぎて下界を滅茶苦茶にしていましたから……。

 正直に言えば戦争という形ではなく、こうして『自然』に減ってくれるのは他の生物からしたら願ったり叶ったりかもしれません。


 ですが、私には懸念が一つあります。

 つまりですね。

 人間達の造るロボットはあまりにも彼らの理想の姿をしているのです。


 見た目は勿論、心穏やかで慈しみ深く人間はもちろん他の生物をも愛する。

 おまけに食事は不要ですし寿命もない。


 私は心配です。

 例えばこの先、異性型のロボットが出来たとします。

 それが実用化されれば人間達は異性のパートナーではなく異性型のロボットを伴侶にするのではないかと。

 そうなれば人間はやがて滅びてしまいます。

 ロボットには生殖機能はありませんから……。


 えっ?

 これでいいですって?

 人間は滅びてしまいますよ?


 えっ?

 落ち着いて考えてみろって?

 見た目は人間で人間の悪いところが全てなくなっているなんて、それは最早『進化』じゃないかって?


 ……はぁ。

 者は考えようですね。


 まぁ、確かに人間よりは優秀かもしれませんけれど――。

 少し腑に落ちません。


 あっ、待ってください。

 話はまだ――って行っちゃった。


 ……まぁ、いっか。

 色んな種族が人間に滅ぼされても何もしなかった方だし。

 とりあえず、私は報告したんだし。


 まぁ、いっか……。

 どうでもいいし……。

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